プロフォトからホビー用途まで網羅――ナナオがカラーマネジメント液晶「ColorEdge」のラインアップを一新:3シリーズ展開、全機センサー内蔵、低価格モデルも(1/3 ページ)
ナナオがカラーマネジメント液晶ディスプレイ「ColorEdge」のラインアップを一新。プロフォトからホビー用途までカバーする3シリーズを用意し、8月8日から順次発売する。
グラフィックス市場向けディスプレイを「ColorEdge」に統合
ナナオは7月24日、カラーマネジメント液晶ディスプレイ「ColorEdge」のラインアップを一新し、3つのシリーズで展開すると発表した。各シリーズの第1弾製品として、3機種を2012年8月8日から順次発売する。
これまで同社のグラフィックス市場向けディスプレイは、ColorEdge、FlexScan、FORISの3つのブランドにまたがって存在したが、これらすべてをColorEdgeに統一し、拡販を行う。FlexScanは主にビジネス向けの汎用ディスプレイ、FORISは個人向けの多目的エンターテインメントディスプレイとして展開していく。
ColorEdgeの新しい3つのシリーズは、「CG」「CX」「CS」とされている。「CG」は厳密な色管理と運用が必要なプロフォトやプリプレス、3DCG、映像制作市場向けのハイエンドなプロフェッショナルシリーズ、「CX」はFlexScan SXの後継となり、常に正確な色表示を求めるプリプレス、アマチュアフォト、デザイン全般向けのミドルレンジシリーズ、「CS」はホビーフォトやイラスト作成向けのコストパフォーマンスを重視したエントリーシリーズという位置付けだ。
新ラインアップの第1弾は3機種7モデル、年内に27型も追加予定
各シリーズの第1弾製品としては、CGシリーズに「ColorEdge CG246」(2012年9月11日発売)、CXシリーズに「ColorEdge CX240」(2012年8月8日発売)、CSシリーズに「ColorEdge CS230」(2012年末発売予定)を用意する。
CG246は独自キャリブレーションソフトの「ColorNavigator」と遮光フードを付属した1モデルで展開されるが、CX240とCS230は、ColorNavigatorおよび専用センサー「EX2」を付属した「-CNX」モデル、ColorNavigatorのみ付属した「-CN」モデル、ディスプレイ単体でColorNavigatorが別売となる「単品」モデルの3つに分かれる。
いずれも価格はオープン、同社直販価格はCG246(ColorNavigator付属モデル)が15万9800円、CX240-CNX(ColorNavigator、EX2付属)が10万4800円、CX240-CN(ColorNavigator付属)が9万9800円、CX240(ディスプレイ単体、ColorNavigatorオプション対応)が9万4800円。CS230-CNX(ColorNavigator、EX2付属)とCS230-CN(ColorNavigator付属)、CS230(ディスプレイ単品、ColorNavigatorオプション対応)は価格未定だ。
製品の保証期間はいずれも5年間。従来のColorEdgeは、5年間のうち液晶パネルの保証が3年間限定だったが、今回の新ラインアップから液晶パネルも含めた5年間保証(使用時間は3万時間以内)となった。また、CG246は輝度保証も付与され、推奨輝度である120カンデラ/平方メートル以下、色温度5000〜6500Kでの使用に限り、使用時間1万時間内における輝度も保証対象となる。
ラインアップの拡充に伴い、販売チャンネルも広がった。従来の直販Webサイト「EIZOダイレクト」、直営ショップ「EIZOガレリア銀座」、正規代理店販社「ColorEdge Advanced Dealer」に加えて、正規販売店「ColorEdge Advanced Store」から新たに購入できるようになる。ColorEdge Advanced Storeは、ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ツクモといった量販店が対象となり、店頭展示を行う。
なお、同社は27型モデルの「ColorEdge CG276」および「ColorEdge CX270」を2012年の年末までに追加する予定だ(いずれも発売日は未定)。
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