Amazonにどっぷり浸れる8.9型タブレット――「Kindle Fire HD 8.9」徹底検証:7型やライバル機との比較も(5/6 ページ)
「Kindle Fire HD 8.9」は、Amazon純正タブレットである「Kindle Fire」シリーズのフラッグシップモデル。1920×1200ドットの8.9型液晶と高音質のスピーカーを備え、電子書籍に限らない魅力を多数備える。2万4800円からという低価格にも注目だ。
電子書籍リーダーとしての使い勝手は文句なし
電子書籍リーダーとしての使い勝手、パフォーマンスは実に良好だ。まず、何といっても読みやすい。画面の大きさ、画素密度の高さ、アスペクト比といった要素があるが、いずれも文句がない。特に横位置の表示は、コミックなどを見開きで読むにはちょうどよいバランス(文庫サイズの見開きより一回り小さい表示領域)に感じる。画素密度が高いので、小説などのテキストも美しい。
読書の基本的な操作は、画面左側と右側のタップで左右にページめくり、画面中央のタップでメニュー表示と分かりやすい。長押しで範囲選択や辞書引き、メモ、ハイライト、SNSでのシェア、検索などが行える。右上をタップすれば、手軽にしおりを挟むことも可能だ。
タッチパネルでページをめくる動きは滑らかで、快適な読書が楽しめる。ハイライト、メモ、辞書検索のための単語選択もインテリジェントだ。目当ての単語に指を置くと、単語単位で自動選択してくれる。辞書検索のパフォーマンスもよく、待たされる感覚はまったくない。
AndroidベースのタブレットだがGoogle Playには非対応
一方、Google Playに対応しない点には注意が必要だ。アプリの入手やインストールは、Amazonアプリストアから行う必要がある。AmazonのアプリはAndroidと互換性があるので、スマートフォン経由などで「apk」ファイルを別途入手してインストールすることも可能だが、メーカー保証対象外の行為となる。
Amazonアプリストアもなかなか充実しているが、やはりGoogle Playに比べると数は少ない。Androidスマートフォンでいつも使っているアプリが使えない、といったことは少なからずあるだろう。
試しにGoogleマップ、楽天Koboアプリなどをapkファイルからインストールしてみたところ、特に問題なく使うことができた。Google Play対応の別のAndroid端末を経由することでたいていのapkファイルは入手できるだろうが、オンラインでライセンス認証などを行うアプリなど、ダウンロードした端末でしか利用できないアプリもあるので注意したい。ここは自己責任となり、汎用性は通常のAndroidタブレットより低くなる。
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