密閉された極薄ボディは熱くならないのか?――「Xperia Tablet Z」:Xperia Tablet Z マニアックス(2)(2/3 ページ)
一見隙のない「Xperia Tablet Z」だが、約7ミリの極薄ボディに防水防塵性能と高いパフォーマンスを詰め込んでおり、放熱面が気になるところだ。前モデルの「Xperia Tablet S」や「Nexus 10」と比較しつつ、ボディの発熱を詳しく調べた。
Webブラウズで発熱の状態は変わるか?
30分間アイドル状態で放置した後は、30分間Webブラウズを行った直後のボディ表面温度を計測した。WebブラウザはPC USERのトップページを1分ごとに自動でリロードし続ける設定にしている。
結果はアイドル時とほとんど変わらず、3機種とも低温を維持していた。特にXperia Tablet ZとXperia Tablet Sはボディ全体が30度以下とクールだ。Nexus 10は、横位置で正面から見て左上から中央にかけて少し発熱がみられ、部分的に30度を超えたが、触れても気にならない程度だった。
フルHD動画の再生では表面温度に変化
Webブラウズの後は、負荷が上がるフルHD動画ファイルの再生だ。ローカルのストレージにMPEG-4 AVC/H.264の1080p動画ファイル(映像7Mbps、Baseline Profile L4.1、音声AAC)を保存し、これを30分間再生し続けた直後にボディ表面温度を計測した。
結果は、低温が続いたアイドル時とWebブラウズ時から大きな変化が見られた。Xperia Tablet Zは基板類を内蔵した部分が発熱し、高温部では35度以上まで温まっている。Nexus 10もボディ全体が30度以上まで上昇した。実際に触れてみると、ほんのり温かさが手に伝わってくるが、持っているのが不快になるほどではない。
その一方でXperia Tablet SはWebブラウズ時と温度がほとんど変わらないか、それより低温な部分もあり、放熱設計の余裕を見せつけた。Xperia Tablet Sは、タブレット用のSoCとしてそれほど低発熱とはいえないNVIDIA Tegra 3を搭載しているが、他の2機種より少し厚みのあるボディ、熱伝導率が高いアルミニウムを用いた背面パネル、寝かせて置いた場合に段差ができてエアフローが生まれるラップデザインなど、放熱しやすい設計になっており、ここに来て大きな差が生まれている。
それでは最後に、3Dベンチマークテストのアプリでさらに高い負荷をかけてみよう。
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