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絶好調のApp Store、ユーザーに34億円返金へ週末アップルPickUp!

アップル関連の話題を何となくまとめる週末アップルPickUp!。今週は未成年者によるアプリ内課金問題を取りあげます。

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あるユーザーの事例では娘がゲームアプリ「タップ・ペットホテル」に2600ドルを使ったという

 App Storeの年間売上が100億ドルを突破した、という景気のいいニュースがあった翌週、米連邦取引委員会(FTC)が未成年者によるアプリ内課金問題でAppleを訴えていた訴訟に和解が成立したと発表しています。

 App Storeのゲーム内アイテムを購入する際、1度パスワードを入力すると15分間は再認証なしでアイテムを購入できることを事前に通知していなかったことを問題視していたもので、この和解によりAppleは最低でも3250万ドル(約34億円)をユーザーに払い戻すことになるということですが……34億円とはまたすごい金額。

 国内の似たような事例では、2013年にグリーがシステムの不具合による未成年者の上限超過課金を返金するということがありました。このときの対象は5544名、金額は4937万170円。状況が違うので単純な比較はできませんが、さすが単月売上げで10億ドル超を記録(2013年12月)したApp Store、ケタが違います。まさにドル箱と言えましょう。

 ちなみに、2013年12月に独立行政法人国民生活センターが公表した「増え続ける子どものオンラインゲームのトラブル」(PDF)を参照すると、当事者が未成年者に該当する相談件数は約2.5倍に増加しています。その内容は、子どもが無断でゲーム内アイテムを購入していたなど、クレジットカード決済に関するものが多く、未成年者に限定した際の平均購入金額は約23万円と高額、かつこのうち7割以上がクレジットカードを利用したケースだそうです。しかも前年に比べて低年齢化しているとか。

オンラインゲームに関する相談件数(画面=左)と契約当事者の未成年者の詳細(画面=右)/独立行政法人国民生活センター「増え続ける子どものオンラインゲームのトラブル」(2013年12月12日発表)

 手軽に使える家族共用のネット端末として、タブレットをリビングルームに放置している、という人も少なくないと思いますが、お子さんのいる家庭はクレジットカード情報の管理に気をつけたほうがよさそうです。

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