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WWDC 2014、間もなく開幕――注目ポイントは?直前リポート

WWDC 2014の基調講演が目前に迫った。業界きってのアップルウォッチャーである林信行氏は「Healthbook」に注目。

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 日本時間の6月3日午前2時、アップル恒例の世界開発者会議(Worldwide Developers Conference 2014、以下WWDC 2014)がその基調講演で幕を開ける。

サンフランシスコの街を彩る「WWDC 2014」開催を告げるバナー

日本時間6月3日午前2時より基調講演が行われるMoscone Westの入り口

 開催地となる米国サンフランシスコのMoscone Westには、すでに色とりどりの垂れ幕が掲げられ、iOSの新バージョンと思われる「8」の文字も大々的に打ち出されている。そのほか、基調講演での発表が期待されているさまざまなウワサについては「10日後に迫ったWWDC 2014のウワサまとめ」や「目前に迫ったWWDC 2014の予想まとめ」といったまとめ記事、また予備知識として「Appleが買収した「Beats Electronics」ってどんな会社?」や「アップルは今年後半に“最高の製品ラインアップ”を発表する」を参照してほしい。

次期iOSを示唆する「8」の文字

 現地リポートを予定している業界きってのジャーナリスト、林信行氏は、WWDC 2014の見どころについて「個人的にはウワサにあがっている“Healthbook”に期待している」とコメント。Healthbookは、iOS 8で追加されるといわれている健康管理アプリで、血圧や心拍数、消費カロリーといった情報をPassbookに似たUIで参照できるというものだ。

 同氏は「昨年からリストバンド型などのウェアラブルデバイスが雨後のタケノコのようにたくさん出てきているが、いずれも、その会社の独自デバイスと独自クラウドサービスのペアになっており、機器同士によるデータの連携もできないし、同じデータを引き継いでほかのデバイスに乗り換えることができない。こうした状況では、現在、売っているウェアラブルデバイスはすべて数年で役立たずのゴミになってしまう可能性が高く、誰かが、例えば活動料のデータなら活動料、心拍数なら心拍数のデータで機器の違いを乗り越えてデータを利用できるように標準化する必要があると思っていた」と指摘。

 続けて「だが、Google/Android陣営は、多様性を尊重する傾向にあるため、多様性を広めることには向いていても、異なる機器間のデータを集約して標準フォーマットを作るのはやや苦手。これができるのはアップルしかないと思っていただけに、Healthbookには非常に期待している。アップルが標準フォーマットを作り、すでに発売している多種多様なウェアラブル機器が、そのアップルフォーマットでのデータ参照に対応するなら、それはそれで、それぞれの機器の寿命を延ばすことにもつながるはずだ」と語ってくれた。

 基調講演まであと数時間。イベントの様子はアップル公式のライブストリーミングで視聴できる。

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