「Surface 3」を2週間使って分かったこと――Surface Pro 3/新MacBookとの違いは?:USモデル先行レビュー(5/5 ページ)
サンフランシスコに在住し、「Surface Pro 3」と「新しいMacBook」を使っているソフトウェアエンジニアの筆者が、いち早くUSモデルの「Surface 3」を入手。日本モデルの販売開始を前に、2週間ほど使ってみたレビューをお届けします。
Windows 10で本領を発揮するSurface 3
最後に、今年の夏にリリースが予定されている次期Windows OS「Windows 10」のWindows 10 Insider Preview(旧称:Windows 10 Technical Preview)をSurface 3にインストールしてみたので、その印象を簡単にリポートします。
このプレビューはあくまでもβ版でまだまだ不安定ですし、バージョンアップする度、大幅にデザインなども修正されていて、最終的なWindows 10では仕様が変わる可能性がありますのでその点はご留意ください。
実は、Surface 3にこのプレビュー版をインストールするのは2回目で、1回目に試したときはまだSurface 3用のドライバが準備されていなくて、遅すぎて使い物になりませんでした。これはさすがに耐えられないと、いったんWindows 8.1に戻したのですが、数日後にSurface 3に対応したというニュースを聞いて、再度トライしたという経緯です。
ドライバなしの状態ではちょっと実用に耐えないレベルで遅かったのですが、2度目のインストールではWindows 8.1よりも気持ち軽い感じでかなり安定して動いています。
Windows 8/8.1ではModern UIというタブレットに特化したUIを採用して、従来のデスクトップUIとModern UIを切り替える形で、通常のPCとタブレットのどちらでも使えるOSを目指していたのですが、あまりPCユーザーからもタブレットユーザーからも支持されませんでした。
Windows 10ではそこら辺の問題を見直して、デスクトップとModern UIのシームレスな融合を目指しています。特にSurfaceのようなカバーを外すとタブレット、装着するとPCになるような2in1タイプのデバイスでは、その恩恵がより受けられるように設計されているので、Surface 3の真価はWindows 10で発揮されると言っても言い過ぎではないと思います。
「Continuum」と名付けられた新機能では、デバイスの状況に応じてユーザーインタフェースが最適化されます。例えばSurfaceの場合、Type Coverを装着すると自動的にデスクトップモード、外すとタブレットモードにUIが最適化されます。
OSを開発しているMicrosoftが自ら開発しているデバイスと言うことで、Surface 3はこれらWindows 10の機能を最大限に活用できるデバイスであると言えるでしょう。
継続的に進化することが予告されているWindows 10の恩恵を最も受けられるデバイスとしても、Surface 3はおすすめです。
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