第12世代Core iシリーズ追加モデル&Intel H670/B660/H610マザーが登場:古田雄介のアキバPick UP!(3/4 ページ)
2021年からヒットを続けている、第12世代Core iシリーズのラインアップが拡充された。下位チップセットを搭載したマザーも登場し、組み合わせの幅がグンと広がっている。
「第11世代を喰う感じになるかなと思います」――1月5日以降の変化
第12世代Core iシリーズの追加ラインアップとIntel H670/B660/H610マザーの登場は、プラットフォームのシェアに大きな変化をもたらしそうだ。
パソコンSHOPアークは「これまでDDR5メモリの供給具合がボトルネックになっていましたが、H670/B660/H610搭載マザーで組む人の多くは、価格が落ち着いているDDR4メモリを求めるでしょうし、足かせが取れた感があります」と語る。実際、これまでハイエンド向きの構成で存在感のあった第12世代Coreだが、「コスパ重視の人に人気だった第11世代を食う感じになるかなと思います」(ドスパラ秋葉原本店)といったコメントも方々で聞く。
バトンタッチもスムーズにいきそうだ。これまでIntel系のミドルレンジ人気を担ってきた第11世代Core i5は、複数のショップで品薄になってきている。TSUKUMO eX.は「今はミドルレンジを狙うなら、第12世代Core i5/i3などとB660マザーなどを組み合わせるのが良いでしょうね。エントリー構成を狙うなら、逆に第10世代を狙う手もあります。そちらも今後のラインアップの拡充で、第12世代に移っていくのかなと思います」と話していた。
対Ryzenで見た場合、Intel優勢を否定するコメントは一切聞かれなかった。ただ、Ryzen人気が下火という声も、また聞かない。あるショップは「年末に登場した『AMDドリームパック』は勢いよく売れましたし、やはりお得感があれば確実にニーズがあると思います。率直に言って、高価なままで『それでもRyzenが欲しい』というほどにはブランドが育っていないんですよね。こまめに価格を調整して、じっくりとファンと歴史を積み重ねいってくれたらいいなと期待しています」と素直な感想を聞かせてくれた。
関連記事
- PC一式買いが多かった年末年始の自作街! 迫るオミクロンの影
初雪が残る秋葉原を歩き、2022年のPCパーツショップに年末年始の傾向とコロナ禍の影響についてショップに尋ねた。 - 2021年のアキバ自作街は「品薄」に悩んだ
アキバの2021年を巡る後編では、IntelとAMDのプラットフォーム覇権争いを中心に振り返りたい。グラフィックスカードや大容量HDDと同じく、こちらでも人気モデルの品薄ぶりが終始悩みの種となっていた。 - 2021年のアキバ自作街は「警戒」に終始した
コロナ禍による対面営業の難しさと、半導体不足による慢性的な供給の不安定さ。そして、熱狂的なマイニングブームによる特定パーツの払底。1年を通して警戒すべきことが多かった2021年のアキバ自作街を振り返りたい。 - 空気感で追う新型コロナと秋葉原自作街――アキバの1年を振り返る【前編】
2020年の自作PCパーツ街を振り返るとき、新型コロナウイルスの存在を無視することはできない。流通と往来、モノの流行、売り場の雰囲気に至るまで、新型コロナの波に揺り動かされた1年だった。 - 多方面でAMDが存在感を示した1年――アキバの1年を振り返る【後編】
PCパーツ市場の動向を中心に振り返ると、トレンドを作ったいくつものジャンルでAMDが顔を出すことに気づく。コロナ禍の中で自作PCの新たな需要もわき起こった特殊な1年を、キーになったパーツごとにたどってみよう。 - 2種類のコアが混在、その“実力”は? 「Core i9-12900K」「Core i5-12600K」の性能を検証してみた
Intelの第12世代Coreプロセッサでは、2種類のCPUコアを搭載する構成を取っている。そのことは、ゲーミングのパフォーマンスにどのような影響をもたらすのだろうか。ベンチマークテストを通してハイエンドデスクトップPC向けに登場したCore i9-12900KとCore i5-12600Kの実力をチェックしてみよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.