最大56コア搭載! Intelがワークステーション向けCPU「Xeon W-2400/W-3400」を発表
Intelが、デスクトップワークステーション向けの「Xeon Wプロセッサ」の最新世代製品を発表した。先に発表されたスケーラブルプロセッサと同様に最新のCPUアーキテクチャ(Sapphire Rapids)を採用し、処理性能と拡張性の両面で改善が図られている。
Intelは2月15日(米国太平洋時間)、デスクトップワークステーション向けの新型CPU「Xeon W-2400シリーズ」「Xeon W-3400シリーズ」(開発コード名:Sapphire Rapids)を発表した。搭載製品は順次発売される予定だ。
Xeon W-2400/W-3400シリーズは、先行発表されたスケーラブルプロセッサと同じく、第12世代/第13世代Coreプロセッサと同じパフォーマンスコア(Pコア/開発コード名:Golden Cove)を採用することで基本的な演算能力を高めた。
CPUのシングルスレッド性能は最大28%、マルチスレッド性能は最大120%向上したという。最上位製品である「Xeon w9-3495X」は、CPUコアを56基112スレッド備え、L3キャッシュも105MB備えている。AI学習処理と推論を高速化する「Intel Deep Learning Boost」は、第3世代となった。
メインメモリはDDR5規格のRDIMM(レジスター回路を備えるDIMM)に対応し、ECC(エラー訂正機能)付きモジュールも利用できる。CPU直結のPCI Express 5.0バスはW-2400シリーズでは最大64レーン、W-3400シリーズでは最大112レーン利用できる。2.4GHz帯/5GHz帯に加えて6GHz帯でも通信できる「Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)」も標準でサポートしている。
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