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Ericsson、下り最大56MbpsのHSPA+をデモ

Ericssonがラスベガスで開催されているCTIA Wirelessで、下り最大56MbpsのHSPA技術を公開した。これまでの最大速度である42Mbpsを塗り替えるもので、2010年中の商用化を予定している。

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 Ericssonは、米国ラスベガスで開催されている通信イベント「CTIA Wireless」において、下り最大56Mbpsの通信速度を実現するHSPA技術を世界で初めて公開した。

 デモは、複数の帯域を同時に利用するHSPAマルチキャリアと、MIMOをサポートするモバイルブロードバンドルータの試作機を使って行われた。HSPAの高速化は、HSPA Evolution(HSPA+)と呼ばれ、現在の3G(W-CDMAやHSDP/HSUPA)とLTEをつなぐ技術として期待が寄せられている。

 今回の技術についてEricssonは、2010年中の商用化を予定していることを明らかにした。なお同社は、2009年2月にスペイン・バルセロナで開催されたMobile World Congressで下り最大42Mbpsのデモを公開。こちらについては2009年中の商用化を目指している。また、下り最大21.6MbpsのHSPA+サービスは、すでにシンガポールなどでスタートしている。

 Ericssonで無線部門担当副社長を務めるウルフ・エワルドソン(Ulf Ewaldsson)氏は今回のデモについて、「HSPA Evolutionを牽引するEricssonは、より高いデータ転送速度、より大きなネットワーク容量、より低いネットワーク運用コストを実現します。MIMOとマルチキャリア技術を組み合わせて世界記録を更新する今回のデモは、HSPAの将来的な進化の大きな可能性を示すものです。Ericssonのネットワーク装置を選んだ事業者は、将来に至るまで最も魅力的なモバイル・ブロードバンド・サービスをユーザーに提供できる強力な地歩を確保できることになります」とのコメントを発表した。

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