ニュース
LTE、“真の競争”が始まるのは2012年――KDDI 小野寺氏
KDDI 代表取締役社長兼会長の小野寺正氏が、定例会見でLTEのロードマップに言及。音声端末にLTEが搭載されるのは2012年になると見ており、真の競争が始まるのもこの時期になるという見方を示した。
KDDI 代表取締役社長兼会長の小野寺正氏が、定例会見でLTEのロードマップに言及した。
LTEは、日本の携帯電話キャリア4社が導入を予定している次世代通信規格。6月10日に総務省が、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル、沖縄セルラーが申請していた基地局開設計画を認定し、各キャリアに周波数を割り当てている。
申請時に各社がサービスの導入計画を提出しており、それによるとKDDIは2012年12月にLTEサービスの開始を予定。ドコモの2010年12月という導入時期に比べて2年ほど遅くなる見込みだ。
この導入時期が経営戦略に影響するのでは、という質問に対して小野寺氏は、「KDDIは(データカードではない)音声端末への搭載を目指してLTEを導入する」と説明。音声端末に搭載可能なチップセットが登場するのは2011年以降になる見込みで、対応端末が登場するのは2012年になると予測した。
それまではPCに接続して利用するデータ通信がおもな用途になると見ており、「(携帯電話に搭載される形での)本当の意味での競争が始めるのは2012年」という見方を示した。
関連記事
- auのAndroid携帯は「来年以降」──小野寺社長
KDDIの小野寺社長は、「Android携帯の開発は進んでいるが、発売は来年以降」と述べ、開発に時間がかかっていることを示唆した。 - LTE、商用化へ前進――総務省、4キャリアに3.9Gの周波数帯割り当て
総務省は、ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、イー・モバイル、沖縄セルラーが申請していた3.9Gの基地局開設計画を認定した。各キャリアに割り当てる周波数帯も決まった。 - 3.9Gの免許、ドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルも申請
3.9Gのモバイルインフラ導入を目指して、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルが総務省に免許の申請を行った。イー・モバイルと合わせて4社が申請したことになる。 - KDDI、LTEの採用を正式発表――1.5GHz帯の獲得に意欲
11月7日、総務省が開催した3.9Gシステムの導入に関する公開ヒアリングの席上で、KDDI 副社長の伊藤泰彦氏がLTE採用を正式に発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.