ドコモとアプリックス、拡張現実技術を共同開発
アプリックスはNTTドコモと共同で、拡張現実技術の開発を推進すると発表。ドコモがワイヤレスジャパンで披露している「直感ナビ」と「直感検索」の開発にも協力したという。
アプリックスは7月23日、NTTドコモと共同で拡張現実感(Augmented Reality:以下AR)技術の開発を推進することで合意したと発表した。
ARは、コンピュータを利用して現実の映像にさまざまなな情報を付加して提示するインタフェース技術で、これまでヘッドマウントディスプレイを利用したウェアラブルコンピュータの分野で提案されてきた。最近ではカメラを搭載した携帯電話の高機能化が進み、セカイカメラをはじめとするモバイル対応のARサービスが発表されはじめたことから、新たなサービスプラットフォームとしての可能性に注目が集まっている。
アプリックスは既存の携帯電話向け情報サービスと親和性が高く、携帯電話に最適なシステム構成とインタフェースを供えたARサービスを実現するため、今回の合意に先行してドコモのサービス開発に協力しており、ドコモがその成果となる「直感ナビ」と「直感検索」をワイヤレスジャパンのブースで披露している。
Android端末「HT-03A」で動作する直感検索と直感ナビのプロトタイプは、アプリックスとパートナー企業のジョルダンが開発に協力。ドコモのサイト、「みんなのドコモ研究室」では、アプリックスが納品したARサービスシステムを一般向け試験公開を開始している。
これらの成果をふまえ、両社は各種サービスを拡張するためのサーバ技術やクライアントアプリケーションの方式、実装にかかる共同開発を進める契約を締結したという。
関連キーワード
NTTドコモ | アプリックス | 拡張現実 | Androidケータイ | ヘッドマウントディスプレイ | HT-03A | ジョルダン | プロトタイプ | セカイカメラ | ワイヤレスジャパン
関連記事
- これがドコモの“拡張現実”――カメラを使った「直感ナビ」、端末を振ってメール送信も
「ワイヤレスジャパン2009」でNTTドコモが出展する注目サービスの1つが、GPSと電子コンパスを利用した「拡張現実(AR)アプリ」だ。ドコモブースでは、「HT-03A」向けアプリを利用したデモが行われていた。 - 「電話、Eメール、次はAR」――「セカイカメラ」の最新デモを見た
インターネットと現実世界を繋ぐ“電脳メガネ”的ARアプリとして注目を集める「セカイカメラ」。都内で開催されたARに関するシンポジウムで、新機能を実装した最新版セカイカメラのデモが行われた。 - auのARアプリ「実空間透視ケータイ」――今後は「電子コンパスなし」でも快適に?
ワイヤレスジャパン2009のauブースでは、拡張現実アプリ「実空間透視ケータイ」のデモが行われている。アプリの動作は想像以上に機敏でサクサク。さらに、“電子コンパス非搭載”でも方角とマッチした情報を表示する技術を開発中だという。 - Android版セカイカメラ そしてiPhone 3GSのAFカメラが「残念」なワケ
日本Androidの会主催のイベントで、拡張現実アプリ「セカイカメラ」のAndroid版に関する講演が行われた。仮想的な物体を違和感なく浮遊させるコツなど、開発の工夫が語られたほか、セカイカメラ的には「iPhone 3GS」の“AFカメラ”に「ちょっと残念」な気持ちがあることも明かされた。 - 世界をクリッカブルにするオープンプラットフォーム──「セカイカメラ」
いつもはリリース済みのiPhoneアプリをご紹介する「iPhone生活」だが、今回はiPhoneのカメラを使って拡張現実(AR)を実現し、世界的に話題になったアプリ「セカイカメラ」のワールドプレビューが開催されたので、その様子を紹介したい。 - アプリックスのJavaプラットフォーム、Androidベースの携帯電話に搭載
アプリックスは、同社のJavaプラットフォーム「JBlend」が、中国移動のAndroidベースの携帯電話に搭載されたことを明らかにした。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.