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ドコモ、8つの周波数帯に対応する増幅器を開発

ドコモが700MHzから2.5GHzまでの8周波数帯に対応する電力増幅器を開発。端末を大型化することなくLTEやW-CDMA、GSMなどの国内外の通信サービスに対応させられる。

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 NTTドコモは700MHzから2.5GHzまでの8の周波数帯に対応した電力増幅器を開発した。1月11日から米ニューオリンズで開催される「2010 IEEE Radio and Wireless Symposium」で発表する。

 電力増幅器は、信号を通信に必要な出力電力まで増幅する電子回路で、現在は1台の携帯電話で複数の周波数帯に対応させるために、各周波数帯に対応するシングルバンドの電力増幅器を複数搭載している。

 今後はLTEの国際ローミングに伴い、対応する周波数帯が増加すると予想され、シングルバンドの電力増幅器の搭載数が増えると端末の大型化につながりかねないことから、複数の周波数帯に対応する増幅器を開発した。

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マルチバンド電力増幅器(試作機)の外観

 今回開発された電力増幅器は、各整合回路内に複数の半導体スイッチを設け、使用する周波数帯に応じて周波数特性を切り替えられる。これにより、シングルバンド電力増幅器と同等の出力電力と利得を達成しながら、1つの装置で8つの周波数帯への対応が実現したという。

 この装置が実用化されると、端末を大型化することなくLTEやW-CDMA、GSMなどの国内外の携帯電話サービスに対応させることが可能になる。

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