ローソンに電子看板の新メディア――ドコモら3社、合弁会社設立
ローソン、アサツー ディ・ケイ、NTTドコモの3社が、デジタルサイネージをベースとする新メディアを共同開発することで合意。3月に合弁会社「クロスオーシャンメディア」を設立する。
ローソン、アサツー ディ・ケイ(以下、ADK)、NTTドコモの3社が、デジタルサイネージをベースとする新メディアを共同開発することで合意し、合弁会社「クロスオーシャンメディア」を設立すると発表した。
新メディアは、2台の46インチディスプレイと指向性スピーカー、FeliCa端末で構成され、動画/静止画の表示や音声出力に対応。FeliCaを利用した形態連携サービスも提供する。メディア装置はドコモのネットワークに接続されており、店舗やエリア、時間ごとに異なる情報を配信できる。
ディスプレイはローソン(コンビニエンスストア)店頭に外側向けに設置し、広告やエンタテインメント情報、タイアップコンテンツ、生活/地域情報などを配信。サービス開始当初は新宿や渋谷、銀座、新橋など、都内の主要な繁華街を中心とする300店舗に導入し、順次拡大展開する計画だ。
新メディアの主な特徴は(1)通行量の多い場所で、多人数への情報発信が可能(2)時間やエリアに合わせた情報発信が可能(3)携帯電話やFeliCa端末、Webと連動したクロスメディア広告が可能 という3点。広告主のメリットとしては、(1)出稿した広告に対し、店舗やエリア別の効果分析が可能(2)通行者に時間帯やエリア別に最適化したコンテンツを配信可能(3)アンケートや画像/映像の投稿など、ユーザー参加型コンテンツを実施可能 な点などを挙げている。
新メディアの開発にあたっては、コンビニエンスストア、広告代理店、通信キャリアの持つノウハウやインフラを活用。店舗ネットワークや集客力、時間帯/エリアごとの顧客特性情報を持つローソン、媒体の価値測定と分析力、コンテンツ企画・制作力、広告営業実績を持つADK、デジタルサイネージと携帯電話連動に関する技術ノウハウを持つドコモという、それぞれの強みを融合したサービスを開発する考えだ。
新会社の設立は3月を予定しており、6月をめどにサービスを開始。出資金は7億8500万円で、出資比率はローソンが42%、ADKが38%、ドコモが20%となっている。代表取締役社長にはローソンの市原義文氏が就任する。
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