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ネット×ケータイ×ARで京都の魅力を世界に ソフトバンクらが実証実験
ソフトバンクテレコムなどが「ICTを用いた京都観光プロモーションプロジェクト」を実施する。多言語対応の観光ナビアプリを提供したり、「セカイカメラ」によるARコンテンツを提供したりと、ITを使った観光誘致に取り組む。
ソフトバンクテレコムは2月25日、iPhoneなどの端末を活用して京都の魅力を国内外に発信する実証実験「ICTを用いた京都観光プロモーションプロジェクト」を2月から順次開始すると発表した。総務省の「ICT経済・地域活性化基盤確立事業(『ユビキタス特区』事業)」の実施テーマの1つである「携帯電話を活用した外国人ビジター調査、多言語観光ナビゲーションを可能とする携帯端末の貸出サービスの実証」を受託してのこと。
実験では、インターネットやケータイ、AR(拡張現実)技術などを組み合わせ、外国人も含めた観光客の誘致を図る。地域の企業や人々が伝えたい歴史や文化などを紹介する多言語対応アプリケーションをiPhoneなどの端末に搭載して観光客に貸し出すほか、iPhone向けARアプリ「セカイカメラ」を使って現地に訪れないと見られないコンテンツを提供。さらにブログなどによる口コミ情報の発信も試みる。それぞれの効果は、GPSで取得した位置情報をはじめとするユーザーログの解析などで検証する。
実験は3月末まで行われる。プロジェクトには、ソフトバンクテレコムのほか、財団法人京都高度技術研究所、京都放送、ディレクターズ・ユニブ、頓智ドット、リアライズ・モバイル・コミュニケーションズ、ソフトバンクモバイルが協力している。
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