ドコモ、スマートフォン対応の医師向け情報サービス「MD+」を提供:すきま時間を有効活用
NTTドコモが4月から、医師の生涯教育をサポートする無料の会員制情報サービス「MD+」を提供。医療講演やケーススタディなどの医療コンテンツをPCやスマートフォンで閲覧できる。
NTTドコモは4月1日から、医師の生涯教育をサポートする無料の会員制情報サービス「MD+」の提供を開始する。
MD+は、信頼性の高い医療コンテンツを、手軽に分かりやすく提供することを目指した情報サービス。会員は、国内外の医師による講演や実臨床に基づくケーススタディ、薬剤情報などのコンテンツをPCやスマートフォンで閲覧できる。
診療分野別のコミュニティも用意され、医療コンテンツへのコメントや評価、他会員との意見交換や回答状況の共有などが可能。医療機関や医学系学術機関がプライベートなコミュニティを設置することもでき、会員専用のクローズドなeラーニングを提供したり、会員同士の情報共有手段として活用したりできる。すきま時間を生かした利用も想定しており、PCで閲覧していたコンテンツの続きをスマートフォンで閲覧可能だ。
なお、一部のコンテンツでは、利用に応じて「MDポイント」が付与され、ドコモが指定する商品と交換できるという。
MD+会員の対象となるのは、日本で医師免許を持つ医師で、登録にはドコモの審査を通過する必要がある。対応するスマートフォンは「BlackBerry Bold」「HT-03A」「Xperia(予定)」、対応するPC向けブラウザは6.0以降のInternet Explorer、3.0以降のFirefox、4以降のSafari。スマートフォンについてはドコモ端末のみの対応となり、ドコモでは利用会員の動向を見ながら他キャリア端末への対応を検討するとしている。
サービス開始当初は「消化器」「精神神経」コミュニティとプライベートコミュニティのみの提供となる。
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