クウジットのARソリューション「GnG」がAndroid対応 「G空間EXPO」でβ版公開
クウジットのARマーケティングサービス「GnG」のβ版Androidアプリが「G空間EXPO」で披露される。屋内測位技術「PlaceEngine」を組み込み、会場のナビゲーション実験を行う。
クウジットは9月9日、「G空間EXPO」でAR(拡張現実)マーケティングサービス「GnG(GET and GO)」のAndroidアプリをβ版として公開し、9月19日〜21日までの同イベント中、経済産業省が実施する「G空間プロジェクトの公開実験」に技術協力すると発表した。
GnGアプリでは、2次元マーカー「CyberCode」に端末のカメラをかざすことで、ARの演出とともにコンテンツが表示されたり道案内が始まったりと、ユーザーの行動を喚起、サポートする機能を持つ。
G空間プロジェクトの公開実験は、屋内や地下における優れた案内サービスの実現を目的に実施されるもので、クウジットはGnGに同社の屋内測位技術「PlaceEngine」を組み込み、屋内施設でのナビゲーション実験を行う。Androidアプリでは、来場者をイベントや店舗などへ誘導するために、行動履歴情報の収集や解析を行い、現在地から目的地までのルート、進行指示を表示する。
公開実験には、G空間EXPO会場でGnG実証実験のパンフレットを入手し、印刷されているCyberCodeをAndroidアプリで読み込むことで参加できる。アプリの動作確認済み端末は「Xperia」。会場の「経済産業省情報プロジェクト室」(未来に「ひろがる」ゾーン)で、Xperiaの貸し出しも行なう。
なお、iPhone版GnGでは会場内のナビゲーション機能は利用できないが、CyberCodeを読み取ることで展示ブース情報を取得することができる。iPhone版GnGは、App Storeからダウンロード可能だ。
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