インターネットに使う端末、スマートフォンが急増:調査リポート
インターネットメディア総研の調査で、スマートフォンをインターネット用端末として使う人が急増していることが分かった。昨年の3.6%から14.0%に急拡大している。
インターネットメディア総合研究所は6月28日、インターネットの利用動向に関する最新調査の結果を発表した。
個人利用者約3300人を対象に調査したところ、スマートフォンの所有率は昨年の6.5%から14.8%に上昇しており、購入を検討している層も33.1%と昨年のほぼ2倍となった。特に20代男性で29.6%、20代女性で25.3%、40代男性で22.7%、30代男性で22.5%と所有率が高く、若年男性だけでなく女性にも広まっていることがうかがえる。
iPadやGALAXY Tabといったタブレット端末の所有率は3.0%。所有率がもっとも高いのは40代男性の5.0%で、30代男性の4.4%がこれに続くなど、30代から40代の男性の所有率が高いことが分かった。所有している端末はiPadが76.2%と突出しており、GALAXY Tabの10.9%を大きく引き離している。
利用するインターネットデバイスと利用時間によってユーザーのメイン端末を区分すると、スマートフォンの利用が多い「スマートフォン派」が昨年の3.6%から14.0%に拡大した。タブレット端末の利用が多い「タブレット端末派」は1.7%、「携帯電話派」は13.6%、「PC派」は27.3%、「その他のデバイス派」は4.2%で、デバイスにかかわらずインターネットの利用時間が短い「低利用層」は26.8%となった。スマートフォン派は20代から40代の男性に加え、女性の20代や30代にも広まっており、他方でタブレット端末派は、スマートフォン派よりやや年齢層が高めで男性が中心だ。
Twitterに代表されるマイクロブログの利用率は16.2%となり、昨年から6.5ポイント上昇した。特に、タブレット端末派では36.2%、スマートフォン派では31.4%と利用率が高い。また、SNSの利用者は昨年から10.8ポイント上昇し、32.1%となった。タブレット端末派やスマートフォン派、携帯電話派、携帯電話・PC併用派の利用率が40%を超えており、モバイルでのインターネットを利用している層で利用率が高くなっている。
電子書籍、電子雑誌、電子新聞の利用率は17.9%で、タブレット端末派では利用率が51.7%、スマートフォン派では39.6%にのぼった。また17.5%のネットユーザーが、今後利用する可能性があると回答した。電子書籍、電子雑誌、電子新聞を読みたい端末については、PCの58.6%に続き、スマートフォンが42.9%、タブレット端末が29.4%となっている。
なお同調査の詳細は、「インターネット個人利用動向調査2011」としてインプレスR&Dが6月30日に発売する。価格はCD版が6万8000円、CD版と冊子版のセットが7万8000円。また調査結果の一部は、インターネット協会監修、インターネットメディア総合研究所編の「インターネット白書2011」にまとめ、インプレスジャパンが7月29日に販売を開始する。価格は7140円。
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