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川口の主催する「改革塾」のメンバーによるIT戦略委員会の改革案の検討が始まった。メンバーの中で最若手ながらいつも積極的に発言する営業部の石川がファシリテーターとなって、まずは「IT戦略委員会の目的とは何か」をテーマにトーナメント式合意形成が行われた。
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勉強会の第1期卒業生である浅賀からIT戦略委員会の運営について相談を受けた川口は、その課題を「改革塾」の検討テーマとしてメンバーに問うことにした。「改革塾」には、社内の各部門から10人の精鋭が集結しており、毎週課題を自分達で設定して、その分析や解決策の立案を行っている。
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川口が、秦野部長の依頼で宮下と奥山の2人を対象に細々と勉強会を始めてから1年の月日が流れた。その後、全社の精鋭を集めて始動した「改革塾」は軌道に乗っていた。「IT人材育成物語」の第2幕をお届けする。
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川口の指導による4人の勉強会の成果発表を受けて、情報システム部長の秦野は、彼らの提言を具体化させるための指示を矢継ぎ早に出していった。情報システム部の範囲にとどまらない改革が動き始めた。
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これまでの検討の成果を部長たちに発表する日がきた。川口の指導により、4人が役割を分担し、プレゼンテーションを行った。熱のこもった質疑応答の末、情報システム部長の秦野は、即決である決断を下すのだった。
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いよいよ4人の勉強会の成果を部長たちに示すプレゼンテーションが次週に迫っていた。川口は、公式なプレゼンテーションの経験がない4人に、うまいプレゼンテーションの方法について説明することにした。
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施策を絞り込む過程で、新規のシステムを構築することよりも、ITを最大限に活用する企業風土を築くことが今のあかり食品には重要だと気付いた4人は、再度課題を整理し直し、施策を練り直し、ようやく結論を導き出した。
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策定した評価マトリックスに基づいて、これまで洗い出した施策案を評価し絞り込みの作業が行われた。4人は、これまでの一連の検討を通して、ITを最大限に活用する企業風土を築くことこそが今最も重要だということに気が付かされるのだった。
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部長たちへのプレゼンテーションに向けて、4人はこれまで洗い出した施策を評価し、有効な施策をしぼり込んで提言することとなった。川口は施策の有効性を評価するための軸を考えるよう4人に指示した。
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数回にわたり検討してきたテーマに対する課題の抽出と分析、解決策の立案、課題と解決策の関係付けという一連の作業は終盤を迎えていた。川口は、4人に対してこれまで検討した結果を提言としてまとめるよう命じた。
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阿部と浅賀が加わった最初の勉強会を終えた面々は、いつもの食事処へと向かった。そこには、数週間前と同様に、情報システム部長の秦野と経営企画部長の吉田が5人を待ち構えていた。
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沈黙のブレインストーミングによって、4人は何とか解決策の洗い出しを終えた。川口はこれ以上の集中した作業を行うのは困難と判断し、余談を交えて脳をほぐす演習を与えた。
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奥山、宮下、阿部、浅賀の4名は、ブレインライティング法を使って課題の洗い出しを始めた。しかし、情報システムに関する知識のない経営企画部のメンバーはアイデア出しで行き詰ってしまう。
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経営企画部の吉田部長の申し出により、今回から阿部と浅賀の2人が勉強会に加わることとなった。4人になったメンバーで組織が抱える課題に対する解決策を洗い出す作業が始まった。
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苦労しながらも、何とか課題の構造化を終えた3人はいつもの食事処に向かった。そこでは秦野と経営企画部の吉田部長が彼らを待ち構えていた。
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第3回目の勉強会で、課題を構造化する作業に取り掛かる宮下と奥村の2人。ちょうどそのころ、情報システム部長の秦野は、経営企画部の吉田部長からある相談を持ちかけられていた。
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カードBS法によって約50の課題が洗い出された。問題解決のためには、収束の技法を使ってこれを構造化しなければならない。川口は、構造化のために必要な類型化(グルーピング)と抽象化について説明した。
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いよいよ検討テーマに対する課題の洗い出しが始まる。カードBS法と呼ばれる手法を活用し「なぜ、ITが十分に事業に貢献できていないのか」の原因を導き出す。
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勉強会の第2回が始まった。前回決定したテーマについての問題解決に取り掛かる。川口は、検討を始めるにあたって、問題のとらえ方と問題解決の流れについて説明した。
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ようやく大局的な課題が洗い出され、検討テーマが決定した。川口は、勉強会の初回から頭をフル回転させてアイデア出しを行った2人を慰労しようと会社近くのいきつけの食事処に誘った。
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勉強会の初日、「これから何を検討するか」についてのブレインストーミングが始まったものの、日夜現場の仕事に追われている宮下と奥山からは目の前の課題しか挙がってこない。
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ある日突然、急に勉強会に参加するよう呼び出された若手社員の宮下と奥山。これからどんなことをやっていくのかについて多くを語らない川口。3人だけの勉強会がいよいよ始まった。
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若手の育成に一肌脱ぐと秦野に約束した川口は、勉強会の方針や内容に関する構想を検討するためにマインドマップを使って頭の中を整理してみた。
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次世代のリーダーとなるべき若手の育成で悩んでいた秦野は、数少ない中途入社組の川口を見込んで、その思いを語った。
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中堅食品メーカーで情報システム部長の任に就く秦野は悩んでいた。システム部門が停滞気味だと感じていたからだ。ところが、新卒社員が配属されたある日、ふと妙案が浮かんだ。
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