日産自動車は、「NISSAN GT-R」2011年モデルを11月17日に発売する。新たにカスタマイズグレード「EGOIST」やサーキット走行専用車をラインアップした。価格は869万4000円〜1575万円。
2011年モデルのテーマは、「世界最高のマルチパフォーマンスと意のままに操る快感」。ダウンフォースを約10%向上させながら、空気抵抗係数を低減(Cd値0.27→0.26)したエクステリアや、スポーティなインテリアを装備した。
グレード | 価格 |
---|---|
GT-R Pure edition | 869万4000円 |
GT-R Black edition | 930万3000円 |
GT-R Premium edition | 945万円 |
GT-R Spec V | 1575万円 |
GT-R EGOIST | 1500万300円 |
GT-R Club Track edition | サーキット走行モデル |
赤いエンジンカバーを付けた3.8リットルV型6気筒DOHCエンジンは、ブースト圧やバルブタイミング、空燃比を変更したほか、部品の改良によって吸気・排気抵抗の低減を行い、燃費(JC08モード)をガソリン1リットル当たり8.6キロに向上した。
最高出力は390キロワット(530馬力)/6400rpm、最大トルクは612ニュートンメートル/3200〜6000rpmを生み出す。なお、SpecVでハイギヤードブーストを使用した場合、最大トルクは632ニュートンメートル/3600〜5600rpmになる。
トランスミッションは、6速ATのGR6型デュアルクラッチトランスミッション。Rモードでの発進性能を向上したほかに、高速道路や一般道での実用燃費の向上や足首の疲労を軽減するためのSAVEモードを新設した。また、タイトコーナーブレーキング現象を緩和するため、時速10キロ以下かつハンドルを半回転以上切ったときに、一時的に2WDへ変更可能な「2WDモード」も追加する。
タイヤは、グリップ向上のために新コンパウンドとなったダンロップ製「SP SPORT MAXX GT 600 DSST CTT」。トレッドおよびサイドウオール剛性を高め、直進安定性を向上した。タイヤサイズは、フロントが255/40ZRF20、リヤが285/35ZRF20。
ボディサイズは4670×1895×1370ミリ(全長×全幅×全高)で、車両重量は1730〜1740キロ。乗車定員は4(2+2)人だ。
2011年モデルで新しく追加されたEGOISTは、インテリアデザインや装備をユーザーごとにカスタマイズするモデル。インテリアは合計20種類の組み合わせから選択でき、ドイツの職人が本革を手作業で縫製、張り込んでいく。
このほか、ステアリング中央のGT-Rエンブレムは伝統工芸士・久保田栄氏による輪島蒔絵になり、ユーザーごとのドライビングポジションにあわせて専用の音質セッティングをするBOSEオーディオを装着する。
また、エクステリアでもSpecVと共有のドライカーボン製リヤスポイラーや20インチアルミ鍛造ホイール、チタンエキゾーストシステムを採用する。
新たに追加されたもう1つのグレードが「Club Track edition」。これは、サーキット走行専用のGT-Rで、サーキット専用部品を装着する。このグレードのユーザーは、プロドライバーがマンツーマンで指導するレーシングスクールを受講したり、専用レースを楽しんだりできるという。販売やプログラムの運営はNISSAN GT-R特約サービス工場が行う。
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