仕事が原因でメンタルを崩した経験が「ある」と回答した人は43.9%――。転職サイトを運営するMS-Japan(東京都千代田)が実施した「メンタル不調」についての調査で分かった。
仕事が原因でメンタル不調を感じたことがある時期については「社会人16年目以降」(55.0%)が最も多かった。責任の増加や業務負荷の蓄積、キャリア上のプレッシャーなどを感じやすい時期であることが影響しているようだ。その後、社会人生活のスタート段階にあたる「社会人1〜3年目」(30.0%)、「社会人12〜13年目」(25.7%)が続いた。
仕事によるメンタル不調から、離職や働き方を変更した経験について、63.6%が「経験あり」と回答した。その中で「転職した」と回答した人が最も多く、32.9%だった。メンタル不調をきっかけに現在の職場環境を離れたものの、新しい職場で働くことを望む人が多いことが分かった。
メンタル不調になった原因の1位は「職場での人間関係」(61.4%)で、2位は「ハラスメント」(47.1%)、3位は「長時間労働/業務過多」(45.7%)だった。その他に、不公平な業務アサイン(内部監査・40代)、顧客のクレーム対応(管理部門以外の職種・40代)という声もあった。
部下がメンタル不調になった経験については、39.0%が「ある」、61.0%が「ない」と回答した。
部下がメンタル不調になった際に困った点は「適切な声掛け・関わり方が分からない」(34.5%)が最も多く、「人員補填・業務のカバー」(33.3%)、「適切なフォロー・業務管理が分からない」(31.0%)が続いた。
調査は9月13〜19日、全国男女319人を対象にインターネットで実施した。
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