羽田から32年ぶりとなる国際定期便が再開した。これからは日帰りの海外旅行も可能になるという。だが、私には“海外への日帰り旅”というのがどんなものなのか、想像がつかない。そこで就航初日のチャイナエアラインの早朝便で、実際に台北へ飛んだ。当日の最終便で帰国するまでの詳細を、時間軸を追ってレポートする。
羽田からの国際定期便は、10月31日に日付が変わった深夜0時台と1時台に、JALやANAの初便が北米などに向けてひと足先に飛び立っていった。そして一夜が明け、この日の朝一番に発つのがチャイナエアラインのCI223便──台北・松山空港行きだ。出発ロビーの電光掲示板には、その最上列に「7:00 TAIPEI CI223」の文字が鮮やかに描き出されている。
私が朝5時30分に羽田新国際線ターミナルに到着すると、チャイナエアラインのカウンター前には早くも長蛇の列ができていた。記念すべき一番機に乗ろうと、多くの人が数カ月前からこの便を予約していたようだ。それら一般の乗客に加えてキャンペーンの当選者や招待客、マスコミの報道陣も搭乗予定で、初便の予約率は95%を超えているという。
私も早々にチェックイン手続きと出国審査を終え、指定された112番ゲートへ向かった。CI223便で使用されるエアバスA330-300がスポットに駐機し、出発への準備が進められている。
午前6時。搭乗ゲート前で、羽田/台北(松山)線の就航記念セレモニーが始まった。最初にチャイナエアラインの代表取締役社長、孫洪祥氏が「東京の羽田と台北の松山という都心に近い両空港を使用することで、約1時間という貴重な時間を節約することができます。羽田/松山線は、日台両国のビジネスの発展に、そして新たな観光需要の創出に寄与していく黄金路線になるでしょう」と挨拶。その後、来賓を交えてのテープカットが行われた。
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