トヨタ自動車は5月13日、ミニバンタイプの「プリウスα」を発売した。5人乗車の2列シート車と7人乗車の3列シート車を設定し、価格は235万円から。月販目標台数は3000台だが、東日本大震災の影響により納車に時間がかかるとしている。
ハイブリッドシステムには、1.8リットルアトキンソンサイクルエンジンを用いる「リダクション機構付のTHS II」を採用。エンジンは最高出力73キロワット(99馬力)/5200rpm、最大トルク142ニュートンメートル/4000rpmを、モーターは60キロワット(82馬力)、207ニュートンメートルを生み出す。燃費は、ガソリン1リットル当たり26.2キロ(JC08モード)だ。
また、3列シート車では、同社のハイブリッド量産車として初めてとなるリチウムイオン電池を搭載する。このバッテリーはセンターコンソールボックス内に設置され、3列目のシートスペースを確保した。さらに電動ロールシェードを備えるトヨタ初の樹脂製大型パノラマルーフを設定する。これはガラス製に比べて約40%の軽量化を実現した。
エクステリアは歴代プリウスの「トライアングルシルエット」を継承し、モーターのみで走行できる「EVドライブモード」やCD値0.29という空力性能を追求したボディ形状により高い静粛性を実現した。2列シート車では、ゴルフバッグ4セットが収納できる容量535リットルのラゲッジスペースを備える。
ボディサイズは4615×1775×1575ミリで、ホイールベースは2780ミリ、車両重量は1470キロ〜1490キロ。ボディカラーには、スーパーホワイトII、ホワイトパールクリスタルシャイン、シルバーメタリック、グレーメタリック、ブラック、レッドマイカメタリック、クリアーストリームメタリック、ダークブルーマイカの8色を用意する。
プリウスαは、モーターショーなどで「プリウスv」「プリウス+」として発表されていたもの。プリウスαをベースとする2列シートのプリウスvは2011年夏に北米で、3列シートのプリウス+は2012年に欧州で発売するという。
| グレード | 乗車定員 | 価格 |
|---|---|---|
| S“Lセレクション” | 5 | 235万円 |
| S | 250万円 | |
| S“ツーリングセレクション” | 280万円 | |
| G | 5 | 280万円 |
| 7 | 300万円 | |
| G“ツーリングセレクション” | 5 | 300万円 |
| G“ツーリングセレクション・スカイライトパッケージ” | 7 | 330万5000円 |
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