日本GP決勝翌日、セバスチャン・ベッテルが横浜でトークショーファン2000人が祝福(1/5 ページ)

» 2011年10月11日 11時45分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 横浜市の日産グローバル本社で10月10日、レッドブル・レーシングチームのセバスチャン・ベッテル選手(以下、ベッテル)を招いてのトークショーが行われた。主催は日産の高級車ブランド「インフィニティ」。

 ベッテルはこの前日、10月9日に鈴鹿で行われたF1日本グランプリで3位に入賞し、2年連続でF1ワールドチャンピオンの座に着いたばかり。急きょトークショーの前にプレスカンファレンスが行われることになった。

 ほんの20時間あまり前に誕生した若き2年連続王者(24歳での達成は史上最年少記録)を祝し、トークショーには2000人を越えるファンが集まった。本記事では、そのプレスカンファレンスとトークショーの様子を写真多めでお伝えする。

プレスカンファレンスにて。左から、クリスチャン・ホーナー、エイドリアン・ニューウェイ、セバスチャン・ベッテル、デビッド・クルサード

ベッテル「ぼくは普通の人だと思っている」

セバスチャン・ベッテル

 プレスカンファレンスには、ベッテルのほか、レッドブル・レーシングチームのチーム代表であるクリスチャン・ホーナー氏、同チームのチーフテクニカルオフィサー、エイドリアン・ニューウェイ氏も登場。司会は、レッドブルの元ドライバーであるデビッド・クルサード氏が務めた。

 デビッド・クルサードの「たった22時間くらい前にワールドチャンピオンになったわけだけど、今はどんな気分?」という質問に、ベッテルが「今日は素晴らしい日だったよ。まだ22時間前の話で、あまり寝てないんだけど……いや、ちょっと寝たけどね(笑)。昨日の夜はパーティーでみんなにすごく祝ってもらったんだ。いっぱいお酒を飲んで……声がハスキーでごめんなさい。カラオケをしたりしてとても楽しかったよ」と答え、和やかな雰囲気の中、カンファレンスがスタートした。

デビッド・クルサード 1回目と2回目のワールドチャンピオンは違う?

セバスチャン・ベッテル 1回目はやっぱり特別だよね。今でも思い出すことができる。今年は最初からリードしていたし、やはり去年とはいろいろ違った。今年のチームのレベルは高くて、去年と比べて非常に成長したと思う。ちょっと大変なときでも、力を合わせてみんなで頑張ってきた。

司会は現在BBCでF1解説者を務めているデビッド・クルサード

デビッド・クルサード あなたは冷静でしっかりしているけれど、それはあなたの性格?

セバスチャン・ベッテル 両方ですね。生まれ持った性格もあるけど、成長するにつれて、そして生きているうちに変わっていく。ときどきは自分のコアってどういう人間なんだろう? と考えることもあるけど。あと、どういう人に囲まれて過ごすか、というのは大事だよね。周りの人がぼくを褒めてくれるけど、褒められすぎると困る。ぼくは自分を普通の人だと思っているし、こうして好きなことをやって成功できたというのは、とても幸運なことだと思っている。周りにいい人がたくさんいるから今の自分があるし、ファンもとてもよくしてくれる。昨日(の鈴鹿)では、いいお天気の中で、ファーストセクターを走るとグランドスタンドを埋め尽くしたたくさんのお客さんが見えるんだ。これは自分を含めてドライバーにとってとても素晴らしいことだし、こういう瞬間はエンジョイすべきだと思う。もちろん、そこに行くまではハードワークで大変だけど。

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.