アリタリア-イタリア航空で、人気渡航先No.1のイタリアへ秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(1/5 ページ)

» 2012年06月26日 08時00分 公開
[秋本俊二,Business Media 誠]

 エイビーロードが6月19日に発表した「海外旅行調査2012」で、イタリアは3年連続で人気デスティネーションのナンバー1に選ばれた。「今後行きたい渡航先」として、回答を寄せた4863人のうちの37.1%がイタリアに票を投じている。そのイタリアへ、日本から唯一のダイレクト便を運航しているのがアリタリア-イタリア航空である。成田を13時15分に発つAZ785便で、私も初夏のローマへ飛んだ。

飛行機と空と旅 尾翼の形に頭文字「A」を重ねたアリタリア-イタリア航空お馴染のロゴマーク

“互い違い”に配置したビジネスシート

 アリタリア-イタリア航空は現在、成田からローマへ週10便、ミラノへ週4便、そして関西からもローマへ週5便を運航している(2012年のサマースケジュール)。成田/ローマ線の運航機材は最新のボーイング777-200ERだ。成田空港第1ターミナル北ウイングの21番ゲート前に、出発準備を進める機体の尾翼が見える。国旗カラーである緑と赤をベースに、尾翼の形に合わせて同エアラインの頭文字「A」を重ねたロゴマークは、古くから多くのファンたちに支持されてきた。

 12時40分、搭乗が始まる。私が予約したのは、777-200ERに最新シートの導入が進むマニフィカ(ビジネス)クラスだ。乗客一人ひとりの個別の時間を重視したプライベート感のある空間が好まれる時代なのだろう。最前方のキャビンに、昨今のビジネスクラスで流行りのクールなスタッガードスタイルのシートが配置されている。スタッガードとは、英語で「互い違いの」「ジグザグの」という意味。その名のとおり、シートが前後に互い違いにレイアウトされ、全席が通路側に面するように設計された。

 シートはもちろん完全なフルフラット型で、2本の通路をはさんで「1-2-1」の配列でレイアウト。隣り合わせで座りたいハネムーンなどのカップルや子ども連れの人におすすめなのは中央の2席並びのシートだが、一人旅には窓側席が心地よい。各シートには15.4インチの大型パーソナルモニターが完備し、40本以上の映画をはじめゲーム、音楽などプログラムも多彩だ。ローマまでのフライトは約12時間。窓側のソロシートで誰にも邪魔されずに自分だけの世界に浸り、快適な時間を独り占めしたいと思う。

飛行機と空と旅飛行機と空と旅
飛行機と空と旅飛行機と空と旅 新しいマニフィカクラスにはフルフラット型の新シートを「1-2-1」の配列でレイアウト(画像をクリックすると拡大します)
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