1泊2日で16フライト!「アイランドホッピング」でひたすら飛行機に乗り続けてみた秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(2/3 ページ)

» 2014年07月11日 08時55分 公開
[秋本俊二,Business Media 誠]

どの便も空港での滞在時間は25分だけ

 奄美大島には、昼過ぎに到着した。南国の湿った空気が肌にまとわりつく。ここからは、さらにひと回り小さいスウェーデン製のプロペラ機「サーブ340B」に乗り換える。細身のボディが特徴で、シートは通路をはさんで左側に1席、右側に2席と変則レイアウト。地域の人々の足となっているようで、36席ある座席はすべて埋まっていた。

 このサーブ340Bでまずは喜界島へ向かい、喜界島のあとは再び奄美大島に引き返して、次は徳之島へ。徳之島に着いたら、また奄美大島を経由してスタート地点の鹿児島に戻る。そこまでが初日のスケジュールだ。どの便も、空港での滞在時間は25分程度しかない。その短い間に、いちいち荷物を下ろしては、セキュリティチェックを受けて次の便に乗り込む。たった25分では、街に出ているヒマもない。

 「1便でも遅れてしまうと乗り継げなくなるのでは?」

 そう不安に思う人もいるだろう。通常なら、他の乗客に迷惑をかけられないため、遅れてきた人をいちいち待っていてはくれない。しかし、今回のアイランドホッピングではその心配も無用。上記のコースを1機のサーブ340Bが便名を変えながら飛んでいくので、乗り遅れるリスクはないのだ。

奄美大島ではスウェーデン製のプロペラ機、「サーブ340B」に乗り換える(撮影:倉谷清文)
サーブ340Bの機内。シートは通路をはさんで左側に1席、右側に2席を配置(撮影:倉谷清文)
まるで地方のバス発着所を思わせる喜界島空港のターミナル(撮影:倉谷清文)

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