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携帯電話キャリア変更の決め手は?

» 2004年07月31日 04時29分 公開
[ITmedia]

 インフォシークと三菱総合研究所は7月30日、「第11回携帯電話コンテンツ/サービス利用者調査」の結果を発表した。

 同調査は、携帯電話の通信事業者(キャリア)変更経験をテーマとして行ったもので、キャリアの変更経験がある人は全体の約3割、検討したが実際には変更しなかった人は1割だった。年齢および性別では、男性30代と女性20代のそれぞれで約4割が変更経験を有しているのが目立つ。

 キャリア別の傾向では、キャリア変更経験のあるauユーザーのうち、以前ドコモユーザーであったのはほぼ半数、ボーダフォンユーザーであったのは25%程度。ボーダフォンユーザーのうち、以前ドコモユーザーであったのも半数を超えるが、auユーザーからの乗り換えは16.8%と多くない。一方、キャリア変更経験のあるドコモユーザーのうち、以前auまたはボーダフォンを利用していたのはそれぞれ3割程度だった。

グラフ 変更前後の携帯電話キャリア

 キャリアを変更したいと思ったが、実際には変更しなかった回答者がキャリア変更を考えた主な理由は、機能や端末、あるいはコンテンツや新サービスの魅力、端末の安さなどだった。

 これに対して、キャリアを実際に変更した回答者の変更理由上位3つは、「他のキャリアの機能に魅力を感じたから」(35.0%)、「他のキャリアの料金プランが魅力的だったから」(33.9%)、「他のキャリアを家族や友人が利用していたから」(32.8%)だった。携帯電話の機能や端末、コンテンツなどの魅力は、キャリア変更を検討する大きな要因となるが、実際に変更まで行う理由は、家族や友人の利用、通話エリア・品質などの問題が大きいと言えそうだ。

 自分が利用しているキャリアについてのブランドイメージでは、ドコモが「安定性」や「優れた技術」、auおよびボーダフォンが「親しみやすさ」、「料金の安さ」という回答が多かった。このほか、auでは「センスのよさ」や「企画開発力」、ボーダフォンでは「国際性」も高い割合を示した。

 なお、同調査は、15〜59歳の男女を対象に、7月15〜20日にかけてWeb上で実施され、携帯電話によるコンテンツやサービスの利用状況などについても併せて質問を行っている。全回答者は2077人だが、キャリア変更経験に関する分析は、そのうち携帯電話利用者1800人(全回答者の86.7%)のデータを基にしている。

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