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矢野経済研究所、韓国・台湾におけるLED市場の現状と将来展望を発表

» 2004年08月02日 18時18分 公開
[ITmedia]

 矢野経済研究所は7月27日、韓国および台湾のLEDウェハ/チップ/パッケージメーカーなどを対象にした調査結果をもとに、両国におけるLED市場の現状と将来展望を発表した。

 これによると、韓国のGaN系LEDチップの生産能力は、2003年で月産2億個だった。2004年は、引き続き携帯電話関連のアプリケーション需要が拡大するため、前年比約137%の月産2億7500万個が見込まれるという。

 一方、台湾のGaN系LEDチップの生産能力は、2003年で月産7億個。台湾では、国内のほか、中国・韓国向け販売が増加しており、2004年には、前年比180%の月産12億6000万個まで拡大すると予想されている。

 韓国のLED市場規模は、2003年が4527億ウォン(約452.7億円)で、2004年には前年比160%の7282億ウォン(約728.2億円)を見込む。市場は、ほとんど内需によるものだが、2004年以降、中・大型LCD用バックライトなどのアプリケーションの拡大、白色LEDに注力していることなどから順調な市場拡大が予想されるとのこと。

 台湾の2003年LED市場は156億台湾ドル(約530.4億円)だった。2004年も順調に拡大し、220億台湾ドル(約748億円)が見込まれている。これは、LED需要の拡大に合わせて生産能力が拡大できたことに加え、中国・韓国向け輸出の増加などが背景にあると、同研究所は分析している。

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