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SNSを「聞いたことがない」5割超、「利用したくない」8割弱

» 2005年02月04日 17時41分 公開
[ITmedia]

 C-NEWSと日経産業新聞は2月4日、共同で実施したソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に関する「ネット1000人調査」の結果を発表した。

 これによると、SNSの認知度は、サービス名称すら「聞いたことがない」人が55.3%と半数を超えた。一方、「現在、登録している」人は3.8%、「以前、登録していたことがある」が1.0%、「登録したことはないが、どのようなものか知っている」が8.2%、また、「名前は聞いたことがある」が31.7%だった。

 比較として、SNS以外のインターネット上におけるコミュニケーションサービスの利用経験をたずねたところ、65.5%が「掲示板サイトでの書き込み」、44.4%が「チャットへの参加」、17.8%が「Blogの運営」をそれぞれしたことがあると回答しており、5%に満たないSNS経験者の数とは大きく異なる結果になった。

 現在SNSに登録中の人の利用実態をたずねたところ、SNS上での友人の数は「5〜9人」とする人が34.2%でもっとも多く、9割弱が「20人未満」。また、アクセス頻度は「週6回以上」が39.5%でもっとも多く、8割弱は毎週1回以上サイトに接続していた。さらに、「実名では登録していない」人が60.5%で、SNS上で日記を「書いている」人は57.9%。

 SNS利用者の41.7%は、SNSを「便利だと思う」または「どちらかといえば便利だと思う」としており、その理由は、「連絡が取れなくなった友人が見つかる」や「人とのつながりが楽しい」など。一方、18.7%は「加入時点での制限が多い」などを理由に便利でないと回答している。

 また、「SNSを実際に利用してみて、生活に何か変化はあったか?」という問いには、8人が「あった」と答え、具体例として「やりたいことが明確になってきた」「積極的になれ、仲間もたくさんできる」などを挙げた。

 次に、回答者全員に、既存ユーザーからの紹介がなければ登録できないSNSの「招待制」について感想をたずねたところ、40.8%の人が「良い制度だと思う」または「どちらかといえば良い制度だと思う」と回答し、理由としては、「コメントに責任が持てる」「安心できる」「冷やかしを防げる」などが目立ったという。

 今後の利用意向については、「ぜひ利用したい」「できれば利用したい」とした肯定派が21.4%に対して、「あまり利用したくない」「ぜったい利用したくない」という否定派が78.6%と大きく上回る結果になった。

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