Windows 7のバージョンは幾つ? 6つはやめてくれ
ああ、Microsoftはまた「多すぎるバージョン」というごまかしをやるかもしれない。
皆さんもこのひどいお話をご存じのはずだ。MicrosoftはWindows XPでは3つだったバージョン(Starterを入れて)をVistaでは6つに増やして、顧客を混乱の渦に巻き込んだ。32ビット版と64ビット版もあるので、実際のバージョンはもっと多い。
前回のブログで持ち上がった疑問への回答で、MicrosoftのPR担当者は、わたしを含む(Windows 7)β1ユーザーならば想像の付く答えをあらためて述べた。その答えはこうだ。「Windows 7のβ版は1つのエディションでのみ提供されている。これはWindows VistaのUltimateエディションにほぼ相当する」
では、Windows 7にはほかに幾つのバージョンがあるのだろうか。当初のうわさでは、Business、Premium、Ultimateの3つと言われていた。先ほど見たGizmodoの投稿によると、バージョンは5つのようだが、6つある可能性の方が高いだろう。この状況はWindows Vistaのバージョン過多に少々似てやしないだろうか。Gizmodoの情報源は、中国のPC Betaというサイトだ(ちなみに、わたしがMicrosoftのPR担当者のコメントを得たのは、Gizmodoの投稿の数時間前だった)。
Windows 7のバージョンはStarter、Home、Premium、Business、Ultimateの5つだと、PC Betaに掲載されている「Windows 7ビルド7025」のスクリーンショットと称する画像からは見て取れる。同OSの公開β版はビルド7000だ。もしもこの5つがあるのなら、Vistaにボリュームライセンス経由のみで提供されるバージョンがあるのと同様に、6つ目のバージョン「Windows 7 Enterprise」も存在するだろう。
Microsoftよ、Windows 7を6バージョンもばらまくのはやめた方がいい。Vistaに負けずとも劣らないバッドアイデアだ。PCメーカーはWindows Vista Home Premiumを標準にしている。そこから「何か」くみ取れないだろうか?
Windowsは歯磨き粉じゃない。「Windows 7歯石コントロール」「Windows 7ホワイトニング」「Windows 7トータルケア」なんて具合に売ることはできない。Business、Premium(またはUltimate)、Starterの3バージョンでも十分どころか多過ぎるくらいだ。わたしはやはり、1つだけのバージョンの提供を大いに支持する。バージョンが多過ぎるとユーザーは混乱する。PCメーカーはそれを分かっている。だからPremiumを標準にして売っているのだ。
PC OSはほかの製品とは違う。わたしたちが買うほとんどのものは、特定の作業に特化している。アイロンがトースターの役割も果たすようなことはない。だがWindowsなどのPC OSは驚くほどいろいろなことをこなす。多くの作業を本当にうまくやってのける。愚かなバージョン分けは、そういうOSの特徴に反するような形で、恣意的に機能を分割してしまう。
それから、これはMicrosoftのマネジャーへの警告(脅しではない)だ。もしも、大々的に宣伝している機能がWindows 7の一部のバージョンでしか使えないということになれば、ブロガーやレビュアーの親切を踏みつけにすることになる。約束したものを後で取り上げるようなことはしてはいけない。
「おや、最新のネットワーキング機能は皆さんにテストしてもらったUltimateバージョン向けのつもりだったのですが。えっ、新しいタスクバーとAero PeekとJump Listが全部のバージョンに載ると思っていたのですか? そうじゃなくて、それはPremium向けの機能なんですよ」
マーケティングの中で最悪なのは、約束したものを後で取り上げたり、条件付きで提供することだ。派手に宣伝している機能は、皆が使えるようにした方がいい。
わたしにできるのは、PC Betaのスクリーンショットが偽物か、あるいはその情報が不完全であってほしいと願うことだけだ。6つのバージョンがあるというのなら、少なくとも3つは余計だ。Microsoftよ、そんなことは考えないでくれ。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
中国メーカー、出荷前のAndroid端末に犯罪用のバックドアを設置か Googleが取引停止
-
2
複数の信金でATM利用・振り込みできず──共同システムで障害、128信金に影響か 再開めど立たず
-
3
松屋アプリ、9日ぶり復旧 「お詫び」でポイント最大3倍
-
4
年収やローン保証額、免許証番号など最大32万人分漏えい SMBC系、保証業務システムに不正アクセス
-
5
「My docomo」「ドコモオンラインショップ」が緊急メンテ 外部からの不正アクセスの可能性で
-
6
「給与維持の週休3日制」AI効率化で実現 しかし社員が喜ばず……なぜ? 「ライザAI」提供企業で起きたこと
-
7
人気ゲーム「NIKKE」公式PCランチャーで不正プログラム実行か CDN上でスクリプト改ざん ユーザーは対策を
-
8
【更新】ドコモ、全国で通信障害 通話・データとも利用しづらく
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
モスやワークマン、IIJmioも アララへの不正アクセスで顧客情報の流出発表相次ぐ
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR