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テクノロジーにまつわる「わたしがむかつく20のこと」(2/2 ページ)

» 2009年02月17日 08時08分 公開
[Jim Rapoza,eWEEK]
eWEEK
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11)スパム

 10年前、受信ボックスのスパムを処理するのにどれだけ時間を無駄にしているかを考えて呆然とした。だが、テクノロジーはきっと対処法を見出すだろうと確信していた。そして今、スパムは電子メール以外の分野にも広がり、処理にかかる時間はさらに増えてしまった。もう(スパムの語源となった)モンティ・パイソンのコントを見る暇さえない。

12)ベンダーの囲い込み

 あのクールな新製品を見たかい? 本当にかっこいいよ。でも問題が1つ。あるベンダーが提供する1つのOS、1つの基盤技術、1つのフォーマットにしか対応していないんだ。

13)誇大宣伝ワード

 「当社の製品をぜひご覧ください。Web2.0オンデマンドSOA SaaSクラウドベースのソーシャルネットワーキングセマンティック技術です」「で、その製品は何をするものなの?」「うーむ。それについては後ほどご連絡差し上げます」

14)ビジネスモデル特許

 最近の法廷での判決でこの種の特許は大きく後退したが、まだ残っている。人々はその自明さに怒り、本当に革新的な企業が愚かしい特許から身を守るために無駄金を使わされている。

15)セキュリティのお粗末さ

 凄腕ハッカーが厳重なセキュリティシステムを突破する――そんなふうに考えるとかっこいいが、実際にはほとんどのハッキングは、大きく開かれたドアを通り抜けるようなものだ。少しでもセキュリティに気をつけていれば、簡単に閉じられるドアを。

16)テクノロジー宗教戦争

 「Windowsは最悪、Macは最高だ!」「まったく、Macユーザーはむかつく気取り屋だ。Windowsユーザーはただ仕事をしているだけなのに!」「おまえたちは皆企業の手先だ。Linuxユーザーだけが主導権を持っている」。どうでもいいよ。君は君が使いたいものを使えばいい。わたしはわたしが使いたいものを使う。皆いい加減にしてくれ。

17)いつまでもβ

 Gmailは長いことβ版だが、それでもまだ多くの人が使っている。ちょっとかっこいいじゃないか。この習慣はGoogle以外の多くの企業に広がっている。しかし、今すぐやめるべきだ。βの意味を知っているか? まだ実用に耐えられないという意味だ。わたしなら、ベンダーが自信を持って完成したと言えないアプリケーションを仕事に使うことはお勧めしない。

18)いじれない製品

 さっき、アプリケーションがシステム中に広がらないようロックするべきだと言ったが、一部には逆で、ユーザーが変更やカスタマイズ、強化できないようにしている製品もある。新しいMacBookではユーザーがバッテリーを交換することすらできない。トースターが欲しければ、トースターを買う。考えてみれば、トースターの方がこの手の製品よりもカスタマイズの選択肢がある。

19)EULA(使用許諾契約書)

 あなたはこのコラムを読んだことで、わたしがあなたの権利について、理不尽で法的に疑わしいあらゆる主張をなすのを認めたことになる。わたしがあなたの権利をどのように制限できるかについては、ほとんどの人が気付かない、あるいは読まないであろうわたしのサイトの奥深くに埋もれたページで詳しく説明する。ソフトウェアユーザーライセンスやWebサイトの利用規約には悪いのだが、わたしにとっては契約とは、双方が実際に合意するものなのだ。

20)いつでもオンライン

 「わたしのTwitterを読んで。わたしのFacebookのアップデートをチェックして。わたしにテキストメッセージを送って。IMして。Skypeして。GPSで見つけて。わたしはいつでもどこでもオンラインにいるから!」――こんなふうに考えてみると、確かにわたしはテクノロジーは好きだが、特にいいのは、コンピュータの電源を切って、携帯電話を引き出しに放り込んで、静かな散歩に出かけられることなのだ。

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