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テクノロジーにまつわる「わたしがむかつく20のこと」(1/2 ページ)

» 2009年02月17日 08時08分 公開
[Jim Rapoza,eWEEK]
eWEEK

 最近「あなたがわたしについて知らない25のこと」というお題がブームになっていることを考えると、自分のことを何でもかんでも語りたいという人はたくさんいるようだ。わたしには少々ばかばかしく思えるが、ともかく、他人がわたしについて知らないことがあるとしたら、それはわたしが知られたくないと思っているからだろう。

 メールやFacebookの更新欄に「25のこと」リストが現れても無視するようにしてきたが、中には前向きで楽しくなるものもあった。もう一度言うが、こういったリストはばかばかしく思える。わたしに言わせてもらえば、誰かのことを本当に知りたいのなら、その人が嫌っているもの、腹が立つものを見つけるべきだ。

 そこで実例として、自分でそれをやってみた。以下に、「テクノロジーに関して腹が立つ20のこと」を挙げる(順番に意味はない)。

1)コメント欄の一番上に最新コメントが来る

 オンラインで面白い記事やブログを読んで、ほかの人がその記事にどんなコメントを付けたか気になったことはないだろうか? そしてコメント欄を見て、会話が終わったところへ踏み込んでしまったように感じたことは? 頼むからどのブログもWebサイトも、コメント欄が付いているところは、古いものから新しいものという順番にしてくれ。ブログや記事を昔にさかのぼって書くことはない。コメントだってストーリーになるのだから、最初のものから並べるべきだ。

2)ステータスが始終アップデートされる

 マリアは夜中まで働いてくたくた。ジャックはランチでおなかいっぱい。キャロルは午後の大事な会議のことでナーバスになってる。そんなのどうでもいいよ! 知り合いが何をしているか、何を考えてるか知りたかったら、直接聞くよ。それでいいだろ?

3)勝手に動くアプリケーション

 わたしはアル・ゴアに電話して、彼の金庫を借してもらおうかと思っている(彼は使っていないだろうから)。その中に、わたしのPCに入っているアプリをすべてぶち込んで、元いた場所から動けないようにするつもりだ。インストールしたアプリケーションが、勝手にシステムのあちこちに手を出すのはもううんざりだ。Firefoxのアドオンをインストールすると起動時に実行され、常にアップデートの有無を確認してくれるというのとは別の話だ。アプリはわたしの望むことだけをやればいいのであって、システムのほかの部分にちょっかいを出すのはやめてもらいたい。

4)使えない新バージョン

 「ザ・シンプソンズ」の昔のエピソードで、こんなゲーム機の偽CMがあった。「新製品Gamestation 256はちょっとだけマックスに高速化しています」。ソフトやハードの新バージョンを見ると、いつもこのCMを思い出す。たいていの場合、新バージョンの大きなメリットを宣伝しているわりに、新しくなった部分はほんの少しで、現行版と大して変わらない。でもほら、現行版のユーザーは10%割引で買えるよ! えーっ!

5)携帯キャリア

 ネットワークの中立性がなくなったら、インターネットはどうなるだろう? 携帯キャリアを見てみるといい。特定キャリアのネットワークでは、特定の端末、アプリケーション、サイトしか利用できない。ダメなキャリアを選んでしまったらお気の毒様。クールな端末もビデオサービスも面白いゲームもない。

6)RIAA(全米レコード協会)

 RIAAの名前を挙げたのは彼らが最悪だからだが、この項目にはMPAA(米国映画協会)、BSA(ビジネスソフトウェアアライアンス)など、世界中の人(アーティストや開発者など、この手の団体が守っているはずの人たちも含む)の利益よりも自分たちのビジネスモデルを守っている団体も入る。こういうやからは絶えず訴訟を起こし、悪法を推進して、誰よりもテクノロジーにダメージを与えてきた。もし可能なら、彼らは時間をさかのぼってインターネットの誕生を阻止するだろう。

7)悪法

 悪法と言えば、そういう法律を推進しているのはRIAAやそのご同類だが、それを議会で通してしまうのは、近視眼的でテクノロジーに無知な議員たちだ。デジタルミレニアム著作権法(DMCA)、CAN-SPAM(スパム規制法)、さまざまな著作権法や条約もそうだ。なんともありがたい。

8)テクノロジーへの熱狂

 「うわあ! 最新のiなんとかを見た? 最高だよね! みんな欲しがるよ。暮らしを、世界を、全人類の未来を変える製品だよ! アインシュタインが生きてたら10個は買うね!」。さて、10カ月後はどうなっているだろうか。「iなんとか? もう時代遅れだよ。でも、iなんちゃらかんちゃらはすごくいいらしいよ」

9)プライバシーの喪失

 人々は今や、昔は公開されていなかったあらゆる情報を共有している。彼らは自ら選んでその情報を共有しているけれど、だからといって、彼らが買い物やWebサーフィン習慣の細々した情報すべてを大企業に渡したいと思っているわけではない。

10)リスト

 OK、次行ってみよう。

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