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» 2006年10月26日 19時46分 UPDATE

Vista発売までPC購入待つべき? MSが“Vista待ち”防ぐ販売施策

Windows Vistaの発売までPCの購入を待つべきかどうか? 2007年1月のVistaとOffice 2007の国内発売に向け、Vistaに優待価格でアップグレードできる販売プログラムをマイクロソフトが発表した。

[鷹木創,ITmedia]

 「今なら、Vistaに優待価格でアップグレードできます」――年末商戦後になるWindows Vistaやthe 2007 Office system(Office 2007)の国内販売に向け、マイクロソフトは「今なら、どちらも安心アップグレード」プログラムを開始する。“Vista待ち”や“Office 2007待ち”でPCの買い控えを防ぐ狙いだ。

 発表にあわせて、記者団との質疑応答を行った。マイクロソフトWindows本部のジェイ・ジェイミソン本部長、インフォワーカービジネス本部の横井伸好本部長ら、WindowsやOfficeに携わる同社スタッフが回答した。

st_ms01.jpg ジェイミソン本部長
st_ms02.jpg 横井本部長

発売日は未定

 VistaとOffice 2007の発売日は未定。企業向けには2006年11月に、一般向けには2007年1月に発売するとしているが、詳細な日時は明らかにしなかった。すでに両製品とも開発は終盤。横井氏は「シートベルトを着けて着陸態勢に入った」としながらも、発売日は「開発完了し、着陸した段階でお伝えしたい」とするにとどめた。

 とはいえ予定通りに進めば、一般向けの発売が年末商戦後になるため、“Vista待ち”や“Office 2007待ち”でPCの買い控えが起こる恐れもある。このため、マイクロソフトでは「今なら、どちらも安心アップグレード」プログラムを開始する。これは、2006年10月26日〜2007年3月15日に「Windows Vista Capable PC」やWindows XP(PCプリインストールを含む)を購入したユーザー、またはOffice 2003(PCプリインストールを含む)を購入したユーザーを対象に、VistaやOffice 2007を通常のアップグレード価格より安価な優待価格で提供するというもの。

 このアップグレードプログラムでは、Vistaは各PCベンダごとに優待価格を設定することになるが、マイクロソフトが販売するOffice 2007は3000円。ただし、Office 2007も各PCベンダが設定した優待価格で直接提供するケースもあるため、価格が異なる場合があるという。

 プログラムを利用するにはVistaの場合、「何らかの購入証明を提出していただく」(Windows本部の藤本恭史マネージャ)ことになりそうだ。また、Officeでは「レシートのコピーを事務局に送っていただく」(インフォワーカービジネス本部の田中道明マネージャ)という。

st_ms03.jpg アップグレード時の価格。優待価格については、マイクロソフトが販売するOffice 2007の価格(3000円)以外は、PCベンダなどによって異なる。

 なお、通常の販売価格とアップグレード価格は以下の通り。

Windows Vista
エディション 通常版参考価格 アップグレード版参考価格
Ultimate 5万1240円 3万3390円
Business 3万9690円 2万7090円
Home Premium 3万1290円 2万790円(アカデミック版アップグレード版は1万8690円)
Home Basic 2万7090円 1万4490円

Office 2007
エディション 通常版参考価格 アップグレード版参考価格 内容
Ultimate 8万9040円 7万1190円(アカデミック版は4万1790円) Word、Excel、Outlook、PowerPoint、Access、Publisher、InterConnect、InfoPath、OneNote、Groove
Professional 6万2790円 3万9690円(アカデミック版は3万4440円) Word、Excel、Outlook、PowerPoint、Access、Publisher
Standard 5万5440円 2万9400円 Word、Excel、Outlook、PowerPoint
Personal 4万7040円 2万2890円 Word、Excel、Outlook

 ジェイミソン氏によれば、Vistaの最大の特徴はWindows Vista Home Premium/Business/Ultimateに搭載された新しいインタフェース「Windows Aero」だという。なお、最も安価なWindows Vista Home BasicではAeroが利用できないので注意しよう。

st_ms04.jpg Windows Aeroが利用したければ、「Windows Vista Premium Ready」ロゴのPCを購入しよう
st_ms05.jpg Vistaで利用できる周辺機器を示すロゴ

「Ultimate Edition」へのアップグレードは?

 今回の発表では、VistaとOfficeの最上位エディションである「Ultimate」へのアップグレードパスが示されなかった。

プレインストールPCのアップグレードパス
XP/Office 2003 Vista/Office 2007
XP Home Vista Home Basic
XP Home/Media Center Edition Vista Home/Premium
XP Pro/Tablet Vista Business
Office Personal 2003 Personal 2007
Office Professional 2003 Professional 2007

Office単品でのアップグレードパス
Office 2003 Office 2007
Office Personal 2003 Personal 2007
Office Standard 2003 Standard 2007
Office Professional 2003 Professional 2007

 現行製品からVistaやOffice 2007のUltimateへのアップグレードパスについては「あらためて発表する」(藤本氏)、「Officeでは、基本的にスイートからスイートにアップデートできると考えている」(田中氏)などと回答した。

 秋葉原で販売されている自作市場向けのDSPパッケージはどうなるのか? 「DSP版についても同様に『今なら、どちらも安心アップグレード』プログラムを適用するが、アップグレード価格は各販売メーカーで決定する」(藤本氏)という。

 企業向けにはVistaのエンタープライズ向け製品を用意する予定だ。エンタープライズ向け製品はVista Businessをベースにしたもの。Office 2007についても、StandardのほかInfoPathなどを追加した「Professional Plus」、さらにOneNoteやGrooveを追加した「Enterprise」を用意。いずれもボリュームライセンスとソフトウェアアシュアランスを契約した顧客向けに提供する見込みだという。

VistaのアクティベーションはXPと同様

 Vistaのアクティベーションも「基本的なシステムは従来どおり」(藤本氏)。Windows XPと同様のプロセスに則ってアクティベーションのプロセスを進めることになる。

 「PCの移管は1度まで」と定めたといわれているVistaの米国でのEULA(使用許諾契約)については、「日本版ライセンス条項は最終調整をしている。はっきりした段階で案内する」と藤本氏。ジェイミソン氏も「日本の場合、PCを自作するユーザーも多い。幅広くPCの変更ができると申し上げておく」とコメントした。

 このほか、サポートの期限についての質問もあった。VistaでもHome PremiumとBasicはこれまでのXP Home Editionに準ずるサポート期間(ライフサイクル)、BusinessはXP Professionalなどビジネス向けプロダクトのライフサイクルに準ずるという。また、Ultimateのライフサイクルは未定で、決まり次第発表するとのこと。

st_ms06.jpg ライフサイクルの期間。ビジネス向け(上)と家庭向け(下)では、すべてのサポートサービスが含まれる「メインストリームサポートフェーズ」は同じ長さだが、そのほかが異なる

 ジェイミソン氏は「Vista Home Premium/Basicのサポート期間はコンシューマ向け製品に準じることになるが、強く確信しているのは業界では最先端であるということ。ただし、ユーザーからのインプットも重要視している」と述べた。

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