Adobe、文書管理のセキュリティを強化する新製品をリリース

Adobeが、PDFだけでなくWordやExcel文書のポリシー管理を実現する「Adobe LiveCycle Policy Server 7.2」と、ファイアウォールの内外で文書保護と管理を実現する新サービス「Adobe Document Center」を発表した。

» 2006年11月16日 08時05分 公開
[ITmedia]

 米Adobe Systemsは11月15日、従来のPDFだけでなく、Microsoft Word、Excel、CADフォーマットの1つであるCATIA V5の文書のポリシー管理を可能にする「Adobe LiveCycle Policy Server 7.2」と、PDF、Word、Excel文書をファイアウォール内外で管理、保護するサービス「Adobe Document Center」を発表した。

 Adobe LiveCycle Policy Server 7.2は、ポリシーで許可されたユーザーのみが文書を閲覧できる、アクセスコントロールを提供する。ユーザーに閲覧許可を与えたり、文書を閲覧したユーザーの追跡、管理が可能だ。従来はPDFしかカバーしなかったが、7.2ではOffice文書とCADデータに対応するようになった。

 Adobe Document Centerは、ユーザーがWeb経由でPDF、Office文書を共有し、文書の使用度合いを追跡可能なサービス。ファイアウォールの内外で、配布される文書へのアクセス権を制限し、閲覧や書き込み、印刷を管理することができる。文書の作成者が閲覧者を制限している場合、Adobe Document Centerから発行されたAdobe IDを持った人だけが文書にアクセスできる。

 例えばAcrobatでPDF文書を作成、1回クリックすればAdobe Document Centerへアクセスでき、Acrobat上で文書のセキュリティ設定が実行できる。WordとExcelの場合は、プラグインをインストールすれば、文書上で同様に直接設定できる。また、文書をPDFフォーマットに変換し、Adobe Document Centerから直接セキュリティ設定が行えるサービスも2007年始めに導入される見通しだ。

 Adobe LiveCycle Policy Server 7.2は即日発売で、1ユーザー当たり100ドルから。Adobe Document Centerは年末までは無料で試用でき、年明け以降は1ユーザー当たり月額19.99ドル、年額199ドル(これは発売後半年間の特別価格。その後の価格については後日発表するとしている)。英語以外の言語版については、2007年中の発売を計画しているという。

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