いつも「すごい」しか言わない人へ――「類語辞典」で表現力アップ術3分LifeHacking

文章を書いたはいいものの、どことなく表現がチープだと感じる場合がある。言い換える語句が見つからない場合は、「類語辞典」を使ってみよう。

» 2007年02月26日 18時44分 公開
[kizukiITmedia]

 他人の文章に目を通していて、「これはおかしい」と感じるものの、具体的にどう直してよいか分からない場合がある。また、どことなく表現が画一的でチープだと感じるのだが、言い換える語句が思い浮かばない場合も多い。

 こうした場合、国語辞典などではなく、同じ意味を持つ単語を検索できる「類語辞典」を使うとよい。欧米では「シソーラス(Thesaurus)」と呼ばれ、ボキャブラリーを増やすのに大いに役立つのだ。

 例えば、誉め言葉が常に「すごい」という表現になってしまう人がいる。自分の中では「すごい」以外の表現をしたい意思はあるものの、それ以外の表現が思い浮かばないため、何かにつけて「すごい」を連発するハメになるわけだ。

 こうした場合、類語辞典で「すごい」を検索してみよう。すると「迫力がある」とか「圧倒される」といった、同じニュアンスを持つ別の語句が表示される。これらの表現をマスターしていけば、ボキャブラリーが自然と増えていくわけである。会話の上では口をついて出てくるまで時間がかかるかもしれないが、文章を書く上では文字通りの即戦力となりうる。

 類語辞典には、書籍版もあれば、電子辞書に搭載されているデジタル版を利用する方法もあるが、とりあえず試してみたければ、オンラインの類語辞典を使用するのが手っ取り早い。200以上の辞書やコンテンツを収録した統合型辞書サイト「Weblio」では、40万語を収録した「類語玉手箱」が利用できる。また、Yahoo!辞書では、三省堂の「必携類語実用辞典」が利用できるので、試しに使ってみることをオススメする。

オンライン辞書サイト「Weblio」。200以上の辞書やコンテンツから用語の意味を検索できる。Wikipediaなども一括検索できて便利だ
「Weblio」に収録された類語辞典で「すごい」を検索したところ。「ぞっとする」「恐ろしい」「ひどい」といったマイナスのイメージを連想させるものから、「目を見張る」「すばらしい」「圧倒される」といったプラスのイメージまで、さまざまな類語が並ぶ

 ちなみに、イメージ通りの言葉が出てこない場合、翻訳サイトを利用するという裏ワザもある。目的の語句をいったん英訳し、それをコピペしてふたたび和訳する。すると元の単語がいつの間にか同義語に置き換わる――というものだ。必要に応じて英訳と和訳を繰り返すと、表現がどんどん変化していくので面白い。精度はともかくとして、面白半分で試してみるのもよいだろう。

エキサイト翻訳」で「すごい」と入力して英訳すると「terrible」という単語が表示される
今度は「terrible」を和訳したところ「ひどい」に変化した

さらに英訳すると、今度は「awful」に変化
今回のように違った意味に訳される場合もあるが、単語によっては類語辞典的な使い方ができる場合もある

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