何はともあれ、レシート・プリーズ!樋口健夫の「笑うアイデア、動かす発想」(2/2 ページ)

» 2007年04月12日 17時07分 公開
[樋口健夫,ITmedia]
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何はともあれ「レシート下さい」

 大学生と社会人の大きな違いはレシートの扱いだ。筆者が日記を付け始めたのも、交通費精算が課題だったからだ。交通費精算は、正確な金額を出してこそである。オーバーもアンダーも許されない。ぴったりで当たり前ということだ。

 筆者の財布には、ヨメサンが発明した「レシート紙封筒」が数枚入っている。これは銀行のATMに置いてある現金用紙封筒を利用したものだ。その側面をお札の大きさに切って、レシート専用の封筒にしているのだ。

レシート紙封筒
銀行のATMに置いてある現金用紙封筒を利用した。片側だけを切ってある
もともとは封筒だから、長めのレシートもすっぽり

 1つは交通費精算用。もう1つは家計精算用だ。交通費精算用だけで済ましたかったが、とうとうヨメサンに飼い慣らされて、家計精算用まで持つことになった。情けないが(!?)便利でもある

 だから社会人の1年生へ贈るアドバイスの1つは、何はともあれ「レシート下さい」なのである。何でもかんでもレシートだ。格好を付けてはいけない。できるだけ大きな財布に、レシートを財布に入れてからタクシーを降りるのだ。降りてから財布に入れようとすると、ポケットにとりあえず入れることになる。ポケットに入れておくと、クシャクシャになってゴミのようになってしまう。これではいけないのだ。

 徹底的にやるなら、JRの切符や新幹線すら自動改札に切符を吸い込ませないで、駅員に無効の判子をもらおう。こうして大事に切符を取っておけば万全だ。それと日記を書こう。日記はA5のファイルノートが最適であることは以前もご紹介した(4月5日の記事参照)。日記は毎日書くから、筆者が提唱する「アイデアマラソン」にもぴたっと合う。K君もその後はきちんと交通費の精算をするようになったのだ。

今回の教訓

交通費の精算を溜めても会社は誉めてくれない。レシートはお大事に。


著者紹介 樋口健夫(ひぐち・たけお)

1946年京都生まれ。大阪外大英語卒、三井物産入社。ナイジェリア(ヨルバ族名誉酋長に就任)、サウジアラビア、ベトナム駐在を経て、ネパール王国・カトマンドゥ事務所長を務め、2004年8月に三井物産を定年退職。在職中にアイデアマラソン発想法の考案。現在ノート数338冊、発想数26万3000個。現在、アイデアマラソン研究所長、大阪工業大学、筑波大学、電気通信大学、三重大学(いずれも非常勤講師)、企業人材研修、全国小学校にネット利用のアイデアマラソンを提案中。著書に「金のアイデアを生む方法」(成美堂文庫)、「できる人のノート術」(PHP文庫)、「マラソンシステム」(日経BP社)、「稼ぐ人になるアイデアマラソン仕事術」(日科技連出版社)、アイデアマラソンは、英語、タイ語、中国語、ヒンディ語、韓国語にて出版。ものづくり例は、「アイデアマラソン・スターター・キットfor airpen」(ぺんてる、アイデアマラソン研のコラボ、JustMyshopにて発売中)。公式サイトは「http://www.idea-marathon.net/」。


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