インタビュー
» 2007年04月19日 21時05分 UPDATE

達人の仕事術:3分LifeHackingの「kizuki」って誰だ? 山口真弘さんの“ライフハック”仕事術 (1/2)

ある時は3分LifeHackingの「kizuki」、またある時は「べつやくメソッド」の命名者――。その正体は? 会社員兼ライターとして活躍する山口真弘さんの仕事術に迫る。

[泉あい,ITmedia]
st_ym01.jpg 書籍「3分LifeHacking

 2007年のエイプリルフールに話題になった「べつやくメソッド」をご存知だろうか。もともとは@niftyの「デイリーポータルZ」で、べつやくれい氏が提唱した“記述”方法。本文の全内容を1つの円グラフで表現する――というものだ。この記述方法を「べつやくメソッド」と命名したのが、Biz.IDの人気コーナー「3分LifeHacking」に「kizuki」のペンネームで多くの記事を寄稿する山口真弘さんなのである。

 3分LifeHackingという名前の元になった「LifeHack(ライフハック)」という言葉は、2004年ごろに誕生したもの。いわば仕事を効率よく、的確に進めるためのコツを指している。発売されたばかりの書籍「3分LifeHacking」では、日刊更新の「3分LifeHacking」の中から、選りすぐりの記事をまとめた。オンライン上には掲載されていないLifeHackも登場するので、ぜひ書籍もチェックしてもらいたい。

 山口さんは、この書籍版「3分LifeHacking」の中心的な執筆を担当した。選りすぐりのLifeHackを編集したのだから、歩く“達人の仕事術”といっても過言ではないだろう。そんな山口さんの仕事術に迫る。

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72時間の労働時間を効率的に使うための情報収集術

 ライターとして幅広く活動する山口さんだが、本職はWebサイトのコンサルティングを行うNTTデータキュビットに在籍する会社員。ユーザビリティのスペシャリストとして活躍している。1週間のうち5日間を会社員。残りの2日間はライター業に精を出す。時間に換算すると、毎週48時間を会社員、ライター業に24時間(土日それぞれ10時間と平日4時間という配分)を当てる状況だという。

 時間の使い方にはどうしてもシビアにならざるを得ない。サイトをチェックする時間は、長い時でも2時間程度。その2時間ですら貴重だ。そんな山口さんの“2足のわらじ”を助けるツールが、Web型のRSSリーダー「livedoor Reader」なのである(2006年9月の記事参照)。

 RSSリーダーを使い始めてまだ1年という山口さんは当初、RSSリーダーは使い物にならないと思っていた。山口さんの仕事環境は、会社や自宅で複数台のPCを使うもの。テキストファイルや画像ファイルもローカルには保存せず、家庭用のNASに保存する。当初、ローカルPCで利用するRSSリーダーは登録したRSSフィードほかのPCで見られなかったり、Web型のRSSリーダーはインターネット経由でどのPCでも閲覧できるが、素早く操作できなかったりするため、RSSリーダーは常用することはなかった。ところが、便利なショートカットが使えるlivedoor Readerに出会ってからは、RSSリーダーが必須のツールとなった。Web型だから自宅と会社で同じものが見られるのもポイントだ。

 会社でランチを食べながら、約250件ほどのサイトを登録しているlivedoor Readerをチェックする。面白そうなコンテンツには「後で読む」ための次々とフラグを立てる。このフラグ立ての時間が30分前後。若干飛ばし読み気味だが気にしない。気になる記事は後でじっくり読むからだ。

はてブ、del.icio.us、あとで読も

 よく見るサイトは、新聞社の一般的なニュースサイトやITmediaなどの専門媒体。もちろんそうしたニュースサイトで紹介された面白そうなサイトも見逃さない。2ちゃんねるも、いわゆるまとめサイトを通じて確認する。話題になっているのはどんな記事、話題になっているとすれば否定的なのか肯定的なのかという視点で目を通している。大手メディアだけでなく、自分なりの“情報網”だってある。例えばmixiだ。マイミクが教えてくれたサイトもまめにチェックするのである。

 残しておきたいURLは、ブラウザの「お気に入り」ではなく「はてなブックマーク」に登録する。こちらもlivedoor Readerと同じく、インターネットがつながっていれば会社と自宅の両方でサイトを確認できるのがポイントだ。仕事関連の記事は、会社のチームで共有しているソーシャルブックマーク「del.icio.us」に登録する。

 テキスト中心の記事は「あとで読も」(1月30日の記事参照)を使う。気になる記事を携帯電話に転送し、毎日1時間の通勤中に携帯電話で読むのだ。ここで役に立つのは、フルブラウザを搭載した山口さん愛用のPHS「WX310K」。記事のアイデアが思い付けば、WX310Kでささっと書いてGoogle Docs&Spreadsheetsに投稿し、家に帰ってから加筆修正するのだ。移動中に読みきれなかった残りの記事は、自宅に帰ってからじっくり読むという具合だ。

 ノートPCは「ThinkPad X60s」。理由はキータッチのよさで、購入してみて「さすがにいろいろな人が絶賛するだけのことはあるな」と感じた。以前の勤務先がメーカーだったこともあり、使っていると部品の良し悪しや、コストダウンをしている箇所が見えてくるのだと言う。ThinkPadの前は、シャープの「MURAMASA」だった。ThinkPadよりも断然軽かったが、現在は以前に比べて、持ち運びをしなくなったので、多少かさばってもThinkPadで満足しているという。

st_ym03.jpg “7つ道具”を見せてもらった
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