第7回 Firefoxを高速に操作する10の技“PCで仕事”を速くする

キーボードショートカットを中心に、ブラウザ操作を高速化する10個の技を紹介する。

» 2007年05月21日 22時28分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 Internet ExplorerからIEコンポーネントのタブブラウザ(Donut)へ。そしてFirefoxへと、筆者のブラウザ環境は変遷してきた。

 今回は、Firefoxを使ってWebブラウズするときに、高速に操作する10の技を紹介する。いや、設定を細かくカスタマイズするというよりも、どちらかというと使い手側をカスタマイズする。Webブラウザはマウスで操作するもの──という思いこみを捨てて、驚くほど速いキーボードブラウジングの世界へ来てみよう。

(1)タブを切り替える

 Firefoxはタブブラウザだから、当然多くのタブを開きながら操作することになる。そしてタブを行き来しながら、ページを見たり、違うタブを開いて入力したりするわけだ。ここはぜひマウスを使わずに、キーボードショートカットで済ませたい。基本となるのは下記の3つだ。

  • [Ctrl]+[Tab]

 タブを順に切り替える。お勧めはタブ機能を拡張する「Tab Mix Plus」を入れて、「Ctrl+Tabで最近表示した順にフォーカスを移す」にチェックを入れること。すると、例えば10個タブを開いていて、タブAを見ている。前に見ていたタブBを確認したくなったら[Ctrl]+[Tab]。そしてまたタブAに戻りたくなったら[Ctrl]+[Tab]──。こんな操作が可能になる。つまり、Windowsのウィンドウ切り替え[Alt]+[Tab]と似通った動作になるわけだ。

(2)タブを切り替える2

 続いては、画面に並んでいる順にタブを切り替える。

  • [Ctrl]+[PgUp]/[PgDn]

 押すたびにタブが切り替わる。筆者は左手で[Ctrl]を押すので両手が必要になるため、実はこのショートカットはあまり使っていない。

  • [Ctrl]+[1]〜[0]

 実は、[Ctrl]を押しながら数字キーを押すとタブを切り替えることができる(4月16日の記事参照)。最も左から順に数字が振られている。[Ctrl]+[1]〜[3]は左手1つでも操作できるので、左の3つのタブによく参照するものを開きっぱなしにするといい。Tab Mix Plusなどを入れて、そのタブをロックし、消せないようにすればなお便利だ。

(3)タブを閉じる

 Firefoxのタブには、マウスで閉じることのできる×ボタンが付いているが、できればスマートにキーボードから閉じたい。ショートカットは、

  • [Ctrl]+[W]

 だ。[Ctrl]+[Tab]で切り替えつつ、いらないなと思ったらすぐに[Ctrl]+[W]。これだけでもタブはかなり快適になるはず。

(4)アドレスバーに移動

 タブを自在に操作できたら、次はアドレスバーを操る。キーは、

  • [Ctrl]+[L]

 よく行くサイトのURLを覚えているなら、[Ctrl]+[L]に続いてURLの一部を入力すれば、これまでの履歴からFirefoxが自動的にURLを補完してくれる。そして[Enter]これだけでサイトにアクセスできる。

 現在開いているサイトのURLをコピーするときも、[Ctrl]+[L]→[Ctrl]+[C]というコンビネーションが有効だ。

(5)この検索にキーワードを設定

 [Ctrl]+[L]は、「この検索にキーワードを設定」と併せて使うと便利だ。これはあるサイトの検索ボックスにキーワードを設定することで、簡単にそのサイトの検索を行えるという機能だ。

 例えばAmazonで簡単に商品を検索するには次のようにする。(1)まずAmazonにアクセスして検索窓で右クリック。(2)表示されたメニューから「この選択にキーワードを設定」を選ぶ。(3)キーワードとして「a」と入力しておく。(4)[Ctrl]+[L]でアドレスバーに行って、「a Biz.ID」と入力する。(5)するとAmazonで「Biz.ID」を検索したのと同じページが開く。というわけだ。

 ちなみに「この検索にキーワードを設定」すると、ブックマークとして保存される。今度はそのブックマークのプロパティを開いて、

http://www.google.co.jp/search?hl=ja&sitesearch=itmedia.co.jp&q=%s&lr=


と入力してみよう。キーワードは「i」あたりを設定しておく。

 すると、アドレスバーで「i firefox」と入力すると、ITmediaの記事の中からfirefoxという単語でGoogle検索が行えるようになる。

 キーワードは、検索窓でなくても設定できる。つまり、ブックマークしたサイトにキーワードを設定しておけば(例えばBiz.IDにB)、[Ctrl]+[L]→[B]→[Enter]でBiz.IDにアクセスできる。詳細はこちらの記事も参照のこと(2006年9月15日の記事参照)

(6)検索窓に移動

 今度はアドレスバーではなく、検索窓だ。

  • [Ctrl]+[K]

 と打つと、Firefoxの検索窓にカーソルが移る。すかさずキーワードを入力すれば、高速に検索が可能だ。ちなみに、「Googleツールバー」を入れていても、Googleツールバーの「設定」−「オプション」−「Firefox検索ボックスを置換」に設定しておけば、[Ctrl]+[K]で検索窓にアクセスできる。

(7)次の検索候補

 キーボードでFirefoxを操作するときに避けられないのが検索(2月2日の記事参照)。[Ctrl]+[F]でページ内検索のバーがウィンドウ下部に現れる。バーにフォーカスがある限りは、[Enter]キーを押していけば次の検索結果にジャンプするが、ページ内にフォーカスを移してしまった場合は、

  • [Ctrl]+[G]

 だ。また1つ前を検索したい場合は、[Ctrl]+[Shift]+[G]を押す。

(8)戻る(進む)

 ブラウザで最も多い操作──「戻る」もキーボードでスマートに行いたい。いろいろなショートカットがあって、[Alt]+[←]でもいいのだが、

  • [Backspace]

 が、シンプルでお勧め。ちなみに「進む」場合は、[Shift]+[Backspace]を使う。

(9)キーボードで文字を選択

 Webサイトには、「ここを選択したいんだけど、リンクが設定してあって、うまく選択するのが難しい」という場所がある。ブログのタイトルなどは、ほとんどがそうだ。

 こんなときはマウスで文字を選択するのをあきらめて、[F7]キーを押してみよう。マウスカーソルがあった部分に、キーボードカーソルが現れるはずだ。これはキャレットブラウズモードというもの。この状態で、[Shift]を押しながら矢印キーを操作してみる。すると、リンクに関係なく選択ができるはずだ。リンクが張られている文字列の一部を選択する──なんてことも簡単。元に戻すには再び[F7]を押す。

(10)ダブルクリック、トリプルクリック

 最後に、これはキーボードショートカットではないのだけれど、意外に便利なのでご紹介する。Firefoxではマウスで文字をダブルクリックすると、その単語が(日本語の場合は文字の切れ目らしきところで)選択される。

 これを応用すると、例えばアドレスバーのURLを一部分だけ変えたいときなどに便利だ。「.com」を「.co.jp」に変えたいときは、「com」の部分でダブルクリックすると「com」だけが選択される。

 トリプルクリックすると、ブラウザ上の1行が選択される。

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