午前中から始まった会議が15時を回っても終わらない。いい加減、お腹が空いてきたけど――。そんな時、会議を中断させるのにさりげなく利用したいのがインターネットで注文できる出前サービスだ。
プロジェクトもそろそろ大詰め。午前中から始まった会議が15時を回っても終わらない。いい加減、お腹が空いてきたけど、盛り上がってる先輩方に水を差すのも悪い。そんな時、会議を中断させるのにさりげなく利用したいのがインターネットで注文できる出前サービスだ。
そもそも、盛り上がってきた会議を中断させるのは至難のワザだ。「そろそろ疲れてきたので……」なんて言おうものなら「貴様ッ! たるんどる!!」などと怒号が飛ぶ。こうした“極限状態”を打破するのは、人間の3大欲しかない。性欲はひとまず置いておくとして、アドレナリンが出まくっている盛り上がった会議では睡眠欲は期待できない。残されたのは、食欲のみ――である。
作戦は慎重を期したい。従来の電話による注文ではどうしても、「あいつ、出前なんか注文してやがるぜ」などとバレてしまう。だったら、できるだけこっそりと注文する方法はないものだろうか。そこで試したのが「出前館」である。
従来の出前のように電話をかけたり、注文書を書いてFAXする手間は一切ない。お腹が空いた様子の部長にちょっとメールして部長の分の注文も聞いておくと、ことがスムーズに進みそう。もちろん部長だけでなく、会議の出席者全員にそれとなく注文を聞いておくと、後々面倒がなくなるはずだ。
まずはトップページから郵便番号を入力し、自分のオフィスに配達可能な店舗のリストを表示させる。地域にも拠るが、弁当、すし、中華、和食、洋食といったスタンダードなジャンルから、とんかつ、カレー、エスニック、焼肉まで幅広いジャンルが網羅されている。お好みのジャンルをクリックすることで、最寄の店舗が表示される仕組みだ。今回は「すし」を注文することにした。
1人前からのオーダーが可能な店舗もあるが、注文金額が多ければドリンクなどのおまけをつけてくれる加盟店が多いので、同僚を誘うなどして有効に活用するとよいだろう。会議でいうなら、お昼ごはんや夜食が絡みそうな時は、事前に注文を聞いておくのもテクニックといえそうだ。
店舗にはそれぞれ40分〜1時間程度の「待ち時間」が表示されているので、これらを目安に注文する。決済方法は基本的に代引きだ。注文内容と金額、届け先を確認して注文ボタンをポチッと押せば完了。注文確認メールが届くので、その内容を確認したら、あとは到着を待つだけ。代金を用意して待っていると、表示されていた待ち時間とほぼピッタリの時間に出前が到着した。
デメリットは、店舗によってはメニューの数が少ないこと。同じ業者の宅配用折込チラシのメニューと比較しても、ネットで注文できる品物の種類は少ない場合が多い。ネットに掲載する関係上、メニューをある程度絞り込んでいるのかもしれない。
ちなみに、ネットで注文したら届くのが遅かった、ではちょっと迷う。注文してから到着する時間はどのくらいなのだろうか。電話とネットでそれぞれ5店舗に同じメニューをオーダーしてみた(日時は異なる)。
注文方法 | メニュー | 注文時の待ち時間 | 実際にかかった時間 | 差 |
---|---|---|---|---|
ネット | 中華 | 50分 | 50分 | 0分 |
電話 | 50分 | 40分 | 0分 | |
ネット | 寿司A | 50分 | 50分 | 0分 |
電話 | 50分 | 50分 | 0分 | |
ネット | 寿司B | 50分 | 100分 | +50分※ |
電話 | 40〜60分 | 45分 | - | |
ネット | ピザ | 60分 | 50分 | -10分 |
電話 | 30分 | 40分 | +10分 | |
ネット | 弁当 | 70分 | 50分 | -20分 |
電話 | 50分 | 30分 | -20分 | |
店舗側の手配ミスがあったあった寿司Bのネット注文のケースを除き、配達漏れおよび問い合わせを要する遅配は発生しなかった。サンプル数が少ないとはいえ、上記のデータを見る限りでは、ネットと電話にそれほど明確な差はなさそうだ。
上記で紹介した「出前館」はYahoo!JAPANなどとも提携しており、Yahoo!グルメやHotpepper.jpでも利用できる。また、Yahoo!JAPANのほかにも同種のサービスを提供しているポータルサイトも多数ある。使いやすいところを探してみるのも一興だろう。
サービス名 | 運営元 |
---|---|
出前館 | 夢の街創造委員会 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.