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» 2007年09月27日 21時12分 UPDATE

デジタルワークスタイルの視点:大容量ファイルを転送するのに便利なファイル転送サービス

簡単にムービーが撮れるカメラや、デスクトップ画面の録画など、手軽に動画を扱うことが容易になってきました。しかし大きなファイルを転送するには、いまだに特別な方法が必要です。

[徳力基彦,ITmedia]

 前回まで、ライブ配信やPCのデスクトップ画面のスクリーンキャスト録画など、動画関連のツールをいくつかご紹介してきました。

 ただ、動画のファイルを扱い始めると、テキストや写真のファイルに比べて圧倒的に大きいそのファイルサイズに、いろいろと戸惑うことが増えてくると思います。特に困るのが、サイズの大きいファイルを他の人に送付するときでしょう。

 企業のメールサーバでは添付ファイルを数Mバイトに制限しているところが多くありますし、GmailなどのWebメールサービスも添付ファイルに制限があります(12月15日の記事参照)。

 そんなときに便利なのが、大容量ファイルの転送サービス。大容量ファイルの転送に特化しているサービスですので、かなり大きなファイルでも無料で送ることができるものが数多くあります。

 今回は、そんなファイル転送サービスをいくつかご紹介したいと思います。

大容量ファイルを転送するのに便利なファイル転送サービス

宅ふぁいる便なら50Mバイト無料

 まず、なんといっても日本で最も有名なファイル転送サービスは、この「宅ふぁいる便」でしょう。

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 ファイル転送サービスのほとんどが、無名のベンチャー企業や海外で運営されているものが中心という状況の中、宅ふぁいる便は大阪ガスグループという大企業が運営するサービスということもあり、多くの日本企業に受け入れられ、今や会員数は90万人を超えています。

 何しろ宅ふぁいる便のサービスが開始されたのは、1999年6月と今から8年以上前。もともとは大阪ガス社員用のサービスとしてスタートしたものが、徐々にクチコミで広がっていったもので歴史も実績もあるサービスです。

 現在は、エルネットという大阪ガスグループ100%出資の企業によって運営されています。

 一度に送ることのできるファイルは最大10ファイル、容量は最大50Mバイトで、開封確認メールも付いており、無料のプレミアム登録を行うと、アドレス帳や携帯電話通知機能を利用することも可能と、必要十分の機能がそろっています。

 ファイル保管期間が72時間と決まっているため、週末をまたいだファイル送付などがちょっと不安な面もありますが、ちょっとした大きめのファイルを送るのに安心のサービスといえるでしょう。

MEGAUPLOADなら1Gバイト無料

 宅ふぁいる便の50Mバイトではファイルサイズが足りない──という人にご紹介したいのがMEGAUPLOADというサービスです。

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 MEGAUPLOADでは、なんと無料のメンバー登録をすると1Gバイトまでのファイルを無料で転送することができます。

 海外の企業が提供しているサービスということもあり、一部日本語の記述がおかしかったりと、宅ふぁいる便に比べると企業で利用するにはハードルが高い印象もありますが、9月時点でAlexaのランキングがグローバルで15位になっているほどですから、実績はかなりあるサービスといっていいでしょう。

 専用のアップローダーが提供されていたり、ファイルダウンロードのログが確認できたりと、周辺の機能も充実しており、利用できるストレージ容量が250Gバイトで転送できるファイルサイズの上限が無制限になる、200ドル弱のプラチナ会員サービスも提供されています。

 ただ注意すべきなのは、無料利用者にはダウンロード前の待機時間(50秒程度)などさまざまな制限があるという点です。

 急ぎのファイルを送りたい場合などにはあまり向かないかもしれませんが、非常に大きな動画ファイルなどを転送する時に一度利用してみて下さい。

MediaFireなら登録しなくても100Mバイト無料

 冒頭にご紹介した宅ふぁいる便では、ファイル転送のためにはユーザー登録が必須ですし、2番目のMEGAUPLOADでもサービスを快適に利用するためには、ユーザー登録が必要な仕組みになっています。

 “ユーザー登録をしたくない”という人にお勧めなのがこのMediaFireです。

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 MediaFireは、英語のサービスになりますが、使い方は超簡単。トップページのフォームから「参照」ボタンでファイルを選択して「Upload File to MediaFire」ボタンを押して、アップロードが終了した時に表示されるダウンロード用リンクをメールで送るだけ。

 トップページからファイル数を選択すれば複数のフォームが表示されますから、複数のファイルを一度にアップロードするのも簡単ですし、アップロードしたファイルをHTMLでページに埋め込むことも可能です。

 1つのファイルサイズは100Mバイトまでとなっていますが、トータルのファイルの保存容量には制限がない上に、現在は保存期間も特に決まっていないようですから、元々公開する予定の大容量ファイルを転送するのに向いているでしょう。

 ちなみにMediaFireでもユーザー登録をすることで、自分がアップロードしたファイルの管理を細かく実施することが可能になりますので、頻繁に利用する人はユーザー登録がオススメです。

 せっかくブロードバンド環境が普及しつつありますが、意外にメールに添付できるファイルサイズの上限というのはブロードバンド以前から変わっていない会社が多いようです。そんなときには、ぜひこれらのファイル転送サービスを使ってみて下さい。

筆者プロフィール 徳力基彦(とくりき・もとひこ)

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 NTT、ITコンサルを経て、2002年にアリエル・ネットワークに入社。情報共有ソフトウェアの企画や、コンサルティング業務に従事。2006年からは、ブログネットワークのアジャイルメディア・ネットワーク(AMN)設立時からブロガーの1人として運営に参画する。2007年7月にAMNの取締役に就任。最新のネットツールや仕事術に関する複数の執筆・講演活動も行っている。

 個人でも「ワークスタイル・メモ」と「tokuriki.com」など、複数のブログを運営するなど幅広い活動を行う。著書に「デジタル・ワークスタイル」「アルファブロガー」などがある。


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