ニュース
» 2007年10月24日 20時57分 公開

Googleモバイル、PC向けとの違いは

10月中旬に大きくリニューアルした「Googleモバイル」。PC向けの検索サービスを携帯電話に移植しただけ――ではない。GoogleのPC向けサービスとモバイル向けサービスの違いとは。

[鷹木創,ITmedia]
Googleモバイルを担当する徳生健太郎プロダクトマネージャー

 「携帯電話で検索するの?」。Googleの創業者の1人であるラリー・ペイジ氏ですら、ユーザーインタフェースの貧弱な携帯電話で検索することには懐疑的だったという。そんな携帯電話での検索サービスにGoogleが本腰を入れる。

 最近でこそ「iGoogle」「Gmail」「Google Maps」などの登場で、Ajaxを使った動的ページを印象が強いGoogleだが、PC向け検索サービス開始当初は「ロゴと検索ボックスだけのスパルタンなレイアウト」(徳生健太郎プロダクトマネージャー)が印象的だった。2001年2月に提供を始めた携帯電話向け検索サービスの画面レイアウトも、ロゴと検索ボックスだけの“スパルタン”なスタイル。2005年7月のリニューアルでも、Web検索、イメージ検索、携帯サイト検索などを追加したが、シンプルな基本路線に変化はなかった。

 「シンプルな操作にこだわりたい」(徳生氏)というGoogleだが、この10月に行ったGoogleモバイルのリニューアルは大掛かりなもの。「PCでは将来のことを検索するが、携帯電話では今すぐ知りたいことを検索する」という認識から、ユーザーインタフェースを一新。さらにPC向けのiGoogleのように、コンテンツをカスタマイズできるようになった。

2001年2月当初のGoogleモバイル。ロゴと検索ボックスだけの印象的なページ
2005年7月のリニューアルでもシンプル路線に変化はなかった
2007年10月のリニューアルではユーザーインタフェースを一新。さらにPC向けのiGoogleのように、コンテンツをカスタマイズできるようになった

モバイル向けページが上位に

今のところ、検索結果にはモバイル向けページを上位に表示

 PC向けサービスと最も異なる点は、Web検索の結果画面だ。当たり前のようだが、Googleモバイルで検索すれば、検索キーワードがヒットした携帯電話向けページをまず上位に表示。次いでPC向けページを表示する。徳生氏によると、この表示順は今のところ固定だ。携帯電話からPC向けページにアクセスすることもそれほどないかもしれないが、知っておくといいだろう。

 なおGoogleモバイルの検索にもPageRank技術が使われているが、PageRankだけで検索しているわけではない。ヒットしたページが携帯電話向けかどうか、Google側で独自に判断するという。また、これまでGoogleモバイルのクロールの範囲外だったサイトも、モバイル用「Google Sitemaps」から登録もできる仕組みだ。

キーワードで検索種類を自動判別

キーワードによって検索の種類を自動的に変えてくれる

 PC向けサービスとの違いはまだある。キーワードによって検索の種類を自動的に変えてくれるところだ。たとえば「ガンダム」と入力すれば画像検索してくれるし、「天気 [地名]」と入力すればその地名の天気をダイレクトに表示する。

 特にエリア検索は強力で、現在地の場所を一度検索すれば、次からはその場所にいるものとして検索できるようになる。たとえば「天気 東京」で東京地方の天気を調べた後、検索ボックスに「ラーメン」と打ち込めば、東京のラーメン屋を検索する――というわけだ。このあたりは「今すぐ知りたい」という携帯ユーザーを意識したもの。ちなみに場所もプルダウンメニューから変更できるようになっている。

 また地図情報では、検索した地図の下にエリア別の人気キーワードや人気スポットのリンクを自動的に表示するようになった。わざわざ検索結果からページを進まなくても、地図と関連情報を一度に確認できるようになったわけだ。

「天気 [地名]」と入力すれば、その地名の天気をダイレクトに表示
地図の下にエリア別の人気キーワードや人気スポットのリンクを自動的に表示するようになった

Gmail、Googleニュースも同じインタフェースで

GmailやGoogleニュースを同じインタフェースで確認できる

 GoogleモバイルでもiGoogleのようにコンテンツを選択できるようになったのはうれしい。GmailやGoogleニュースをGoogleモバイルのトップページで確認できるのだ。

 Gmailはここのところ容量が急激に増えており、先日4Gバイトを超えた。Webメールというアクセス性のよさや、スレッド表示などの一覧性のよさに強みがあり、携帯電話からアクセスしても十分に威力を発揮するだろう。ビジネスメールの転送はポリシー的に難しいかもしれないが、ちょっとしたメモなどを転送するなど便利に使えそうだ。

 なおモバイル版のGoogleニュースは、PC版のGoogleニュースよりも情報提供元が少ない。モバイル版では適宜Googleのサーバ上でモバイル用ページに変換していることから、許諾を受けた提供元から対応しているとのこと。モバイル向けのニュースサイトは月額課金制を採用している場合が多いが、Googleでは「モバイルAdSenseなどによる広告ビジネスの強みを説明しているところ」だという。今後の展開によっては、携帯サイトのビジネスモデル変わっていく可能性もある。

 このほかPC向けサービスではおなじみの、ミススペルを気付かせてくれる「もしかして」や絞り込みキーワードのサジェスト機能が利用できる。PCに比べて入力が面倒な携帯電話でも効果を発揮するだろう。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -