ページを固定する拡張機能「PermaTabs」、異なるFirefoxを同時起動する「 -no-remote -p "app"」パラメータを活用すれば、Webアプリ専用のFirefoxを作ることができる。
Webブラウザ上で動かすWebアプリケーションが増えてきて、Webページの閲覧だけでなく作業をするのにもWebブラウザを開くことが多くなってきていないだろうか。
Webアプリケーション──特にAjaxを使ったものの多くは画面が遷移しない。つまり「戻る」「進む」「更新」ボタンを使うことが少なく、終了と起動を繰り返すことも少ない。
筆者の例でいえば、Gmail、Google Reader、meeboなどがそうだ。
そこで試してみたいのが、Webブラウジングとは別にWebアプリケーション専用のブラウザを作ってみること。ポイントは3つある。
Webアプリケーションを使っていて、誤ってタブを閉じてしまったり、別のページへ遷移してしまったときは、イライラするもの。拡張機能「PermaTabs」をインストールすると、設定したタブを“固定”することができる。
するとタブを閉じることはできなくなり、新規にページを開いても別のタブで開くようになる。
タブを右クリックすると「PermanentTab」のメニューが表示されるので、ここでオン、オフの切り替えも可能だ。併せて、タブ機能を向上させる「Tab Mix Plus」を導入し、タブを保護、タブをロックもチェックしておけば、誤ってタブを切り替えてしまうことも防げる。
アプリケーション専用のFirefoxを作るには、通常のFirefoxと起動しわけなくてはならない。それは別のプロフィールを作ることで実現できる。
まず[スタートメニュー]→[ファイル名を指定して実行]から、「firefox -p」と入力して「ユーザープロファイル選択画面」を表示させる。ここで新しいプロファイルを作り「app」などの名前を付けておこう。これがWebアプリ専用Firefoxになる。
続いて、[ファイル名を指定して実行]から、
と入力する。すると、普段使っているFirefoxとは別に、先ほど作成したWebアプリ専用Firefoxが起動するはずだ。
こうすることで、拡張機能や設定の違う複数のFirefoxを同時に使うことができるようになる。
ただし注意点が1つ。Webアプリ専用Firefoxでリンクをクリックすると、Webアプリ専用Firefox側でページが開いてしまう。これが嫌な場合は、ページのリンク部分をマウスでドラッグし、Webページ閲覧用Firefoxへドロップすればいい。このあたりは使い方にもよるが、うまく工夫したい。
Webアプリ専用Firefoxを作ったら、まず日常的に使うWebアプリを別タブに立ち上げる。そして、[ツール]−[オプション]から「一般」タブを選び、起動時の設定に「現在のタブグループを使用」に設定しておこう。
続いて、Webアプリを使うのに必要ないボタンなどを消す。[表示]メニューの[ツールバー]から、「ナビゲーションツールバー」と「ブックマークツールバー」の両方のチェックを外す。Webアプリによっては「ステータスバー」も消してしまっていいだろう。これでまるでそのWebアプリ専用のようなFirefoxが実現する。
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