ほかの人が作ったプレゼン資料をオンラインで閲覧する3分LifeHacking

効率的なプレゼン資料を作れるようになるには、上手な人が作ったサンプルをお手本にするのが一番。ここでは、プレゼン資料のオンライン共有サイトを紹介する。

» 2008年01月15日 14時02分 公開
[kizuki,ITmedia]

 何か新しいことをマスターする際には、上手な人をお手本にするのが最も効果的だ。これは何もビジネスに限ったことではなく、スポーツ、芸術、ゲームのプレイに至るまで、何においてもあてはまる原則と言えるだろう。

 さて今回紹介するのは、プレゼン資料をアップロードし、共有できるサービスである。いずれも多数のプレゼンテーションファイルがFlash形式に変換されてアップロードされており、自由に閲覧できる。言ってみればYouTubeのような動画共有サービスのプレゼン資料版といえるだろう。

 そもそもプレゼン資料というのは、いわゆるハウツー本などを見ても、あまりリアルなサンプルは掲載されていない場合が多い。言ってみれば当然で、ビジネスの現場で実際に利用されているものは、NDA(秘密保持契約)絡みの理由で対外的には公開できないし、かといってオリジナルのサンプルを作成しようとしても、今度は逆にリアルなデータや素材がないため、充実したものを作るのが非常に難しいからだ。

 その点、今回紹介するサービスは、実際に利用されたビジネス上のプレゼンテーション資料が多数掲載されており、オンラインで自由に閲覧できる。プレゼン上手な人の作成した資料を見ることで、自分が作成する際の参考にできるというわけだ。Flash形式なので、特殊なプラグインなしで閲覧できるのがありがたい。

 最初に紹介する「SlideShare」は、老舗といえる海外のサービスで、古今東西のプレゼンテーションの資料が多数アップロードされており、その数の多さには圧倒される。表示は英語だが、画面のレイアウトはYouTubeライクで日本人にも馴染みがあり、戸惑うことはない。構成や見出しの付け方を真似てみるだけで十分参考になるので、時間のある時にでもパラパラと眺めると刺激になるはずだ。

「SlideShare」のトップページ。プレゼン資料をはじめ各種ファイルをアップロードして共有できる。画面のレイアウトはYouTubeとよく似ている
個々のプレゼン資料の閲覧画面。Flash形式に変換されており、サクサクとページをめくることが可能だ

 プレゼン資料だけにとどまらず、カレンダーや画像集の共有といったユニークな用途にも使われている。PDF形式でのダウンロードも可能なので、気に入った資料をローカルにダウンロードしてAdobe Readerなどでじっくり閲覧するのもいいだろう。

本日のレシピ(その1)
サービス名 利用料 提供元
SlideShare 無料 SlideShare Inc.
「handsOut」のトップページ。2007年末にオープンしたばかりの国内サービスだ

 もう1つ紹介するのは、最近登場した国産のサービス「handsOut」。まだ掲載サンプル数は少ないものの、なによりも日本語版である点が魅力だ。また、掲載者が許可していれば、PPT形式をはじめとするオリジナルのファイル形式でもダウンロードできる。

 ユニークなのは、フルスクリーンモードでの表示に対応していること。handsOutのサイト上にプレゼン資料をアップしておき、出先でブラウザを使ってプレゼンするといったワザも可能だ。このほか、ブログパーツとして自分のブログに貼り付けるといった機能にも対応している。

個々のプレゼン資料の閲覧画面。こちらもFlash形式で、めくりながら表示できる
アップロード画面。Word(doc)、PowerPoint(ppt)、PDFのほか、OpenOfficeやRTFといった各形式のファイルをアップロード可能。パスワードやログインの有無による閲覧制限や、元ファイルのダウンロード許可などを指定できる

本日のレシピ(その2)
サービス名 利用料 提供元
handsOut 無料 オープンタイプ

 今回は、上手なプレゼン資料を作るための参考として上記2サイトを紹介したが、当然のことながら手持ちのプレゼン資料のアップロードにも対応している。期限切れで公開しても問題ないプレゼン資料があれば、これらのサイトを通じて公開してみてはいかがだろうか。ひょっとすると、ビジネス的にも思わぬ反響があるかもしれない。

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