こういう落とし穴にはまってしまう例が多いのには、ハッキリした理由があります。それを簡単にまとめたのが図3です。
「専門知識」にはたいてい「土台となる基本構造」があり、その上に「特定の目的に沿って組み立てられた応用形」があるものです。ところが、「基本構造」のほうは素人がイメージしにくいことが多いうえに、実際の現場で表面上使われる知識は「応用形」が中心であることが多いため、初心者向けの教育ではついつい「基本構造」を省略して「応用形」だけを教えたくなります。しかしそれでは「変化に弱い」知識しか身につきません。
もし、
の教育をするのなら、それでもいいでしょう。しかし、
を育てたいのなら、応用形だけではダメです。基本構造からしっかり教え込まなければなりません。
ということは、「どうしても根本的に分かりにくいこと」であっても逃げずに説明しなければならないのです。
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