ヤフーは3月18日、Webサイト解析サービス「Yahoo!ログール」のβ版を提供開始した。PVやUUなどのほか、Yahoo!JAPAN IDにひも付いた訪問者データを取得できることが最大の特徴だ。
ヤフーは3月18日、Webサイト解析サービス「Yahoo!ログール」のβ版を提供開始した。無料で利用できるが、Yahoo!JAPAN IDの登録が必要だ。
Yahoo!ログールのブログパーツをWebサイトにはり付けることで、はり付けたサイトの訪問者数などを確認できるようになる。ブログパーツは、ブログのほか、いわゆるホームページと呼ばれる旧来型のWebサイトにも設置可能。ただし、ホームページのテンプレートによっては計測したいそれぞれのページにブログパーツを設置する必要がある。
はり付けたブログパーツには、管理者のIDにひも付いた呼び名と、ログールに登録した別のユーザーが訪れた履歴「足あと」を表示する。この足あとについては、サイトごとに残さない設定にしたり、ブログパーツから直接削除したりできるようになっている。
このブログパーツが取得するデータは以下の通り。
取得データ | |
---|---|
1 | 閲覧数(PV:ページビュー)※インプレッション(表示回数) |
2 | 訪問者数(UU:ユニークユーザー)※IPアドレスごと |
3 | 平均滞在時間 |
4 | 被リンク数 |
5 | 被ブックマーク数※はてなブックマーク |
6 | 被RSS登録数※livedoorリーダー |
7 | 訪問者データ※性別・地域別・職種別・業種別など |
8 | 記事ごとのPVランキング |
9 | 検索ワードランキング |
10 | 訪問元サイト |
11 | 離脱先サイト |
PVやUUなどに加えて、Yahoo!JAPAN IDにひも付いた訪問者データを取得できることが最大の特徴。取得データを表示するサイトサマリーの画面では、IDにひも付いた訪問者のアバターも表示する。ログールのブログパーツをはり付けたサイトであれば、サイトサマリーの画面で「お気に入り」に登録可能。自分のサイトをお気に入りに登録したユーザーは「ファン」として表示され、ソーシャルネットワークサービス(SNS)のようにも見える。
なお、こうした取得データはYahoo!JAPAN内で公開され、現在のところ非公開には設定できない。開発に携わったヤフーの浅野裕貴氏(メディア事業部サービス開発部)によると、「データを公開することで、ブログの閲覧者を増やしたり、ブログ管理者のやる気を向上させる。Alexaのように、サイトのアクセスランキングも検討している」。また、将来的には、こうしたブログの“プロフィール”を公開することで、マッチング広告などの配信も考えている。
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