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» 2008年04月01日 15時06分 UPDATE

スパムに埋もれたメールを探し出す(Gmail編)

スパムフィルターは便利な機能だが、スパムではないメールまでスパムだと判定されると後がやっかいだ。Gmailの場合、どんな手段でそれを防げばいいだろうか。

[斎藤健二,ITmedia]
ks_gmail_spam1.jpg

 スパムフィルター(迷惑メール除去機能)は便利な機能だ。自身のメールボックスを見ても分かるように、IDCの調べでは電子メールの送受信量の半数以上はスパムである可能性があるという。こんな時代に、迷惑メールを自動的に判別して取り分けてくれるスパムフィルターは、なくてはならない存在になってきている。

 しかし一方で、スパムフィルターの誤判定という問題も起き始めている。特にスパムフィルターの先駆け的存在であるGmailの誤判定が話題だ。あるテストでは3.3%が誤判定されているという報道もあった(「New York Times」の記事)。

 これは、Gmailのフィルターリングのための情報がユーザー同士である程度共有されるために起こる可能性が高い。ほかのユーザーが特定のメールを迷惑メールだと報告したら、ほかのユーザーもその影響を受ける可能性があるというわけだ。おそらくフィルターに使われているのは、Thunderbirdなどでも使われているベイジアンフィルターだから、技術自体の問題ではないと思われる(グーグルによると「学習型ではありますが、それ以上のことは非公開」だそうだ)。

 筆者が最近気になっているのは、Amazonからのギフト券メールを受信したときに、確実にスパムと誤判定されてしまうこと。「警告:このメッセージは、送信者情報が変更されている可能性があります。リンクの操作や送信者への個人情報の提供は、慎重に行ってください。」とメッセージが出るように、どうやら送信元がfromを書き換えて送っている。これは誤判定というよりも、fromを改ざんしたフィッシングメールと見なして、スパム処理するためのようだ。

ks_gmail_spam2.jpg

ホワイトリストを作る

 では重要なメールがスパムと判定されないためにはどうしたらいいか。基本となるのがホワイトリストを作っておくことだ。これはスパムかどうかの判定の前に「この人から送られたメールはスパム扱いしない」というリストを指す。具体的には、Gmailの場合「連絡先」がホワイトリストとなる。

 Gmailでは、自分が送信したメールの宛先を自動的に連絡先に登録してくれるので、少なくともやり取りのある人からのメールがスパムと誤判定されることはない。

fromを書き換えると?

 ホワイトリストに送信者を登録しておけば安心かというと、実はそうでもない。最もありがちなのが、送信者がメールのヘッダを書き換えて送っているときだ。

 例えばGmailも、(認証をかけてからだが)fromを別のアドレスに変えてメールを送信する機能を備えている。これを使えば、aaaaaa@gmail.comのアカウントを使い、送信者aaaaaa@bizid.jpとしてメールを送れる。ところが、こうしたメールはフィッシングメールと判定されることがあるだけでなく、aaaaaa@bizid.jpをホワイトリストに登録しておいても、スパムフィルターにひっかかることがある。


フィルターを作る

 次の砦はメールフィルターだ。どうやらGmailはスパムメールと判定されたメールに対してもフィルター処理を行ってくれるようだ。

 例えば、Amazonギフト券と書かれたメールはスターを付ける、という設定をしておけば、スパムフォルダに入ったとしても見つけやすくなる。

ks_gmail_spam3.jpg
ks_gmail_spam4.jpg

 確認の方法の1つは、スパムフォルダを開いてスターが付いているメールを目視で確認する方法。2つ目は、下記で細かく解説するように、検索欄に「in:star in:spam」と入力して、スターが付いていてスパムボックスにあるメールだけを一覧表示して確認する方法だ。

スパムボックス内を探る

 それでもスパムボックスに入ってしまったらどうするか。スパムボックスは30日で自動的に消去されることになっているので、1カ月に1回は下記のやり方で重要なメールが誤判定されて混ざってしまっていないか見るのがいい。

 基本的な方法はスパムボックス内を検索して、スパムではないかもしれないメールを一覧表示する。やり方は、下記のキーワードを検索ボックスに打ち込んで検索するだけだ。

検索ワード 内容
in:spam in:star スパムボックス内のスター付きメール一覧
in:spam lang:ja スパムボックス内の日本語のメール。日本語のメールの場合、誤判定かもしれない
in:spam to:me スパムボックス内の自分宛メール。スパムの多くはあなたのアドレスではなく、違うアドレスをtoに指定している
in:spam from:ac.jp スパムボックス内のac.jpドメインからのメール。同様に、会社のドメインなどを指定するのもいい

フィルター

 複数の検索方式をまとめて実行したければ、

in:spam {in:star lang:jp to:me from:ac.jp}

 と入力すれば、スパムボックス内にあってかつ、スターが付いているか、言語が日本語か、自分宛か、ドメインがac.jpのものを表示してくれる。つまり { } はorを表す表現だ(高度なGmailフィルターと永続検索の作り方参照)

 ほかにもGmailスパムの誤判定を防ぐいい方法を知っているかたは、ぜひ編集部まで連絡してほしい。

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