iPhoneにアタッチメントレンズを装着する(広角レンズ編)

iPhoneの写真の可能性を追求する筆者。eyeMobileの広角レンズを試してみた。

» 2008年09月25日 14時00分 公開
[杉村啓,ITmedia]

 iPhoneのカメラは日本の普通のケータイよりも性能が悪いと言われている。が、まだまだたくさんの可能性を感じさせるのも確かだ。というわけで、iPhone写真の可能性を日々追求している筆者が紹介する外付けレンズシリーズ第2弾をお送りしたい。今回紹介するレンズも、eyeMobileからたくさんお借りすることができたレンズシリーズである。

 前回はズームレンズとマクロレンズを試してみたが、今回は広角レンズを試してみた。今回使ったのはこの2つ。ワイドコンバージョンレンズとスーパーワイドコンバージョンレンズだ。それぞれ「×0.7」「×0.5」と書いてある。つまり焦点距離が0.7倍になったり0.5倍になったりするというもの。

(左)ワイドコンバージョンレンズ。0.7倍の広角レンズだ。(右)こちらがスーパーワイドコンバージョンレンズ。0.5倍になる

 今回のレンズはズームレンズに比べるとやや小さく、ワイドコンバージョンレンズはズームレンズと直径は同じだけど高さがほぼ小さいレンズだ。スーパーワイドコンバージョンレンズの方は、そのワイドコンバージョンレンズよりもさらに一回り小さいレンズになる。

 ちなみにこれは筆者の腕が悪いせいかもしれないが、レンズを装着して写真を撮ると端にレンズかアダプタが写ってしまっている。なるべくiPhoneとレンズが90度になるようにすることと、レンズ側から見てiPhoneのカメラレンズが外付けレンズの中央に来るようにはしているのだが、それでも完全になくすことはできなかった。コツを知っている方がいたらぜひ教えて欲しい。

(左)左からスーパーワイドコンバージョンレンズ、ワイドコンバージョンレンズ、ズームレンズ(テレコンバージョンレンズ)になる。スーパーが一番小さい。(右)装着したレンズごしにiPhoneのレンズが見えるようにつけているものの、ちょっと影が入ってしまう

景色を撮ってみる

 というわけで早速試してみた。まずは普通のワイドコンバージョンレンズから。広角レンズをつけた写真とつけてない写真だ。

(左)新宿駅の写真。(右)ワイドになるとここまで撮れる

 ちょっと画面の端がゆがむものの、結構な広角具合ではないだろうか。思った以上に横の部分まで撮れている。iPhoneを縦位置にした方が、横の広がりが分かりやすいかもしれない。

縦位置の方が、分かりやすいかもしれない。思った以上に広く写せる

 さらにスーパーワイドコンバージョンレンズの方は下の写真になる。ワイドコンバージョンレンズに比べると、画面端のゆがみが大きいというか、なんかピントが合っていない。これは筆者が写真を撮るのに失敗したからかもしれない。ワイドコンバージョンレンズよりもピントあわせがシビアかも。

端の方が丸くなっている上にぼやけてしまっている。景色を撮るには練習が必要なのかもしれない

マクロにもチャレンジしてみる

 広角レンズということで、景色を広く写すことにばっか気を取られていたが、広角レンズなのでピントの合う距離が広い。ということは、広く移すだけじゃなく、マクロレンズとしても使えるんじゃないだろうか?

 というわけで撮ってみた。右下の写真、結構いい感じに近寄れてるんじゃないだろうか。

(左)白あなご丼を食べた時の写真だ。(右)ワイドコンバージョンレンズで寄ってみた。結構いい感じに撮れている

こちらはスーパーワイドコンバージョンレンズを使ったもの。より寄せることができている。素晴らしい

 調子にのって、スーパーワイドコンバージョンレンズでも試してみたのが右の写真。ちょっと端が丸くなっちゃうが、とてもいい感じに撮れた。これはひょっとして前回の記事の時に欲しがっていた、7センチから10センチの距離にピントが合うレンズということか。

 というわけでついでに前回と同じく文字の写真を撮ってみた。スーパーワイドコンバージョンレンズの方は結構いいんじゃないだろうか(左下の写真)。案外きちんと識別できる。というか、前回と同じ文字にこだわってペットボトルにしないで普通の書籍とかの方がしっかりと写ってよかったかもしれない。これなら色々な資料をさくっと撮って、Evernoteにアップロードして整理する用途にも使えそうだ。

 ワイドコンバージョンレンズの方はちょっと難しいかもしれない。結構離れた距離じゃないとピントがあわなかった(右下の写真)。というわけで、文字撮影マクロにはスーパーワイドコンバージョンレンズを使うといいだろう。

左がスーパーワイドコンバージョンレンズで寄せて撮影したところ。これぐらいの距離で撮れる。右がワイドコンバージョンレンズ。ワイドコンバージョンレンズだと、ちょっと難しいかもしれない

 というわけで、これらの広角レンズは景色だけではなく接写にも使えそう。筆者はどちらかというと、接写用途で多く使うことになりそうである。

 次回は魚眼レンズについてあれこれ試してみたい。

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