“動く机”に足りない機能――それは1つしかないBiz.ID Weekly Top10

「2009 コクヨフェア」で見つけた、“乗れる机”こと「SKIPDESK」。確かに斬新な机ではあるのだが、筆者に言わせれば“あの機能”が足りていないのである。

» 2008年11月26日 20時07分 公開
[杉本吏,ITmedia]

 先週のアクセスランキング1位は、「入力の手間を省く、10のExcelショートカット」。[Alt]+[Shift]+[−]や[Ctrl]+[Shift]+[;]といったショートカットキーを見て、「ああ、それは○○の作業をするときに使えるよね」などと即座に答えられる人はどれくらいいるだろう。そうでない人は、1度目を通しておくだけでも、ちょっとしたExcel作業が快適になるかもしれない。

 3位には、「2009 コクヨフェア」で見つけた、斬新過ぎるワーキングデスクの紹介記事がランクイン。机の下でこっそり発電してみたり、意外と丈夫な段ボールデスクに座ってみたりと、どの試作品もなかなか面白そうだ。が、筆者が一番興味をそそられたのは、何と言っても「SKIPDESK」。

 リンク先で動画を見てもらえれば一目瞭然だが、このSKIPDESK、一言でいえば“乗って”スイスイ移動できる机なのである。脚部にはキャスターが付いており、横から見ると「Σ」の字のようなフォルム。実際に取材に行った記者も書いていたが、なんというかこれ、だいぶマヌケっぽいぞ。

フリーザ様が乗ってたアレ。筆者の圧倒的な画力については触れないでほしい

 誤解のないように書いておくが、マヌケな筆者はこういうマヌケな製品が大好きである。フォルムだけ見れば全然違うが、鳥山明先生のマンガ『ドラゴンボール』に出てきたフリーザ様が、ナメック星で乗っていた“アレ”にどこかしら雰囲気が似ているではないか。アレ好きだなあ、アレ。なんていう名前なんだろう、あの変な乗り物。分からない人には全然分からないだろう話で恐縮だが。

 調子に乗ってマヌケな話を続けるが、筆者としてはこのSKIPDESKに、ぜひとも追加してもらいたい機能がある。それはずばり「コタツ機能」である。

 幼少の頃から、コタツをこよなく愛する人生を歩み続けてきた筆者。コタツに入りながら、「これにキャスターが付いていれば、このままコロコロ進んで小学校まで行くのになあ」という、だいぶ頭のいいことを毎朝考えている小学生だった。

 そのまま無事に歳をとっていった筆者は、「キャスターが付いていれば、このまま中学校に行くのになあ」「このまま高校に行くのになあ」「(前略)大学に(後略)」「(前略)会社(後略)」などというセリフを毎冬つぶやく、残念な感じの大人になってしまったのである。

 この夢をかなえるのが、キャスター付きコタツ付きデスクなわけだ。というか、キャスター付きデスク付きコタツなわけだ。「SKIPDESK」などという横文字の名前もやめて、ここはいさぎよく「動くコタツ(仕事もできる!)」みたいなキャッチーな商品名にしよう。いいではないか、夢は広がるばかりではないか。

 一時もデスクから離れられない戦うビジネスマンや、足元の冷えやすいOLにもぴったりの、「動くコタツ」(デスク? なにそれ)。発案者の利権など野暮なことは主張しないので、「このアイデア、もらった!」というどこかの偉い人は、一日も早く開発に着手してもらいたい。製品化のめどが立ったあかつきには、スギモトが、アイティメディアのスギモトが、誰よりも早く取材に行かせてもらいますよ。

 

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ