第4回 企業ブログの“効果”はどう計る?企業ブロガーの転ばぬ先の杖(2/4 ページ)

» 2008年12月10日 10時16分 公開
[シックス・アパート 中山順司,ITmedia]

レーダーは発信し続けてこそ意味を成す

 例えば、こう自問自答してみてください。

  • 自社メッセージがターゲットに届いているか
  • そのメッセージは意図したとおりに理解されているか
  • 誤解を招いていないと言い切れるのか
  • そこのコミュニケーションを改善するためにできることは何か

 ブログ以外にもいろいろ知るための手段はありますが、これを実行するのはなかなか難しい話です。そのためには、きめ細かなコミュニケーションを取り続ける必要があり、ブログで頻繁に会話を試みるのは、比較的容易であり、かつ効果も見えやすい部分です。

  • 手を伸ばせば届く距離にいると思っていたが、目測を見誤っていた
  • 効果的だと信じていた角度からのアプローチが、あまり響かないことが見えてきた

 ささいな発見1つによって施策が軌道修正できる効果は、実はばかになりません。ブログで販売量を増やすとか、ブログで売り上げを伸ばすというのは、いくつかのプロセスを越えた延長線上にあるのです。まずは「外部との距離感を正確につかむためのレーダー機能」として活用することをオススメします。

それでも効果測定したい場合

 「顧客のニーズ」という名の魚の群れを発見し、その群れを見失わないよう察知し続けるのがレーダー(魚群探知機)の役割だとすると、ブログはまさにうってつけのツールになり得ます。その群れに対して網を使って一網打尽にするのか、一本釣りで1つ1つ対処していくのか、はまた別の話になります。

 といっても、やはり何らかの反応は知りたいですし、効果が出ているかどうか分からないまま続けていくのも難しい話です。では効果を可視化するために何ができるか、取材した企業を例に紹介しましょう。

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