利益を4倍にした経営者が決めたのは「マネジメントをやめる」ことだった「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック 第二の習慣(2/2 ページ)

» 2009年08月03日 09時50分 公開
[フランクリン・コヴィー・ジャパン,Business Media 誠]
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 ピーター・ドラッカーは、「マネジメントとリーダーシップを切り離すのはナンセンスというものだ。マネジメントと企業家を切り離すのと同じくらいナンセンスである。この2つは同じ仕事の本質的な部分を成す。確かに違いはある。だが、それは右手と左手の違い、鼻と口の違いのようなものでしかない。2つとも同じ体についている」と述べています。

 前ページではリーダーシップの欠如について考えていただきましたが、リーダーシップは発揮すればいいというものでもありません。次の事例について考えてみてください。

 ある会社では、リーダーシップの重要性を痛感し、会社のミッションを再構築し、ビジョンを長期間にわたって作成し、効果的な戦略を入念に練りました。

 その間、マネージャーをはじめとしたスタッフは、経営陣から数多くの外部環境や競合状況などの資料、数々のシミュレーションを行った資料を求められ、通常の業務にも支障を来すほどでした。

 お客様からのクレームも少なくありませんでしたが、経営陣は「リーダーシップが先だ」とばかりに、そういった声には耳も貸さず、決めたプロセスを進めました。

 そしてようやく戦略が策定され、実行の段階に入ったものの、不信感が出始めた顧客からの反応は鈍く、数ヶ月たっても成果はなかなか出ません。

 そこで焦った経営陣は、ビジョン・戦略に問題があったのではないかと判断し、さらに戦略の再構築に時間をかけます。またもやマネージャーやスタッフは経営陣からのさまざまな要求に応えなければなりませんでした。

 すっかり疲弊してしまった社員は、どうせまた見直しがあるのだろうと勘ぐりはじめ、情熱を持って実行することができません。そして、戦略が再び実行されることはありませんでした。


 さらに詳しい内容を知りたいという方は、書籍『「7つの習慣」セルフ・スタディ・ブック 第二の習慣』をご覧ください。次回は「一生かけて取り組むべきものが分かる“自分憲法”の作り方(前編)」をお送りします。

勝つチームを作る「トラスト・リーダーシップ」セミナー開催のお知らせ

 フランクリン・コヴィー・ジャパンは8月20日、管理職向けセミナー「トラスト・リーダーシップ」を開催します。

 100年に1度の不況と言われる昨今、多くの企業がリストラや残業の削減を行う中で、企業と社員、上司と部下という関係における“信頼”が低下しています。本セミナーでは、フランクリン・コヴィー・ジャパンの佐藤亙(さとう・わたる)取締役副社長が、リーダーとして結果を出すために必要なチームメンバーとの信頼について、その基本原則と信頼構築のための具体的な手法をお伝えします。

 ゲスト講師にはスポーツジャーナリストの二宮清純(にのみや・せいじゅん)氏を迎え、スポーツ界においてチームメンバーとの信頼によりチームを勝利に導いた事例をご紹介しながら、スポーツとビジネスに共通する“信頼”を考えます。

開催概要
開催日程 8月20日(木)9時〜17時
対象者 管理職、プロジェクトリーダー、成果を望むビジネスパーソン
会場 椿山荘(東京都文京区関口2-10-8)
受講料 2万9400円〜4万2000円(昼食付き)※参加人数、研修導入状況により異なります
定員 300名
申し込み方法 WebサイトまたはFAX 03-3264-7407 にて
支払方法 銀行振込
問い合わせ先 TEL 03-3264-7417 フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社 セールス・プランニング・チーム(月〜金 9時〜17時)

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