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» 2012年04月27日 13時00分 UPDATE

スマートデバイス導入のお悩み相談室:会社からiPadが支給→端末が多すぎてむしろ不便……これってワガママ?

会社でiPadが支給されたけどノートPCとはどう使い分けるべき? 私物のスマートフォンはどこまで仕事で使っていい? など、スマートデバイスの業務利用に関する悩みについて、全8回にわたって専門家がお答えします。

[回答者:早田麻子、文:上口翔子 ,Business Media 誠]
shk_hayatas01.jpg 京セラコミュニケーションシステムの早田麻子さん

 スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイス端末は、プライベートでの利用はもちろん、業務用として見ても便利な機能を備えている。昨今ではモバイルワークや在宅勤務といった新しい働き方を取り入れる企業も増えており、そうした際に活用できる端末でもある。

 一方で、スマートデバイスを業務で利用する場合には、管理負荷の問題やセキュリティの不安など、乗り越えるべき課題は多い。現場の従業員からしてもPCとスマートデバイスはどう使い分けていいのか、また私物端末の場合にはどこまで業務で利用してよいのかなど、悩みを抱えている人もいることだろう。

 本連載では、そうしたスマートデバイスの業務利用に関する悩みについて、複数社のスマートデバイス導入に携わってきた京セラコミュニケーションシステムの早田麻子(はやた・あさこ)事業部長に、アドバイスをもらう。

 今回相談するお悩みは、最近会社からiPadが支給されたという保険会社の営業、20代女性から。

今回のお悩み:端末が多すぎてむしろ不便です

最近会社からiPad(Wi-Fi版)を支給されたのですが、既にノートPCと携帯電話、また私物のスマートフォンもあり、それらを全て持ち歩こうとすると鞄がパンパンになってしまいます……。確かにそれぞれの端末は便利だし支給されるのはうれしいのですが、外出時などは逆に不便に感じてしまうことも多いです。例えば取引先への訪問時。会社からiPadを使うよう言われていますが、空き時間に作業をしたり過去の資料も入っているので結局ノートPCも持ち歩いている状況です。スマートフォンは私物なのでいつも鞄に入っているし、携帯電話は仕事の連絡がくるので手放せません。iPadと携帯電話は支給せずに、ノートPCとスマートフォンだけにしてくれればいいのに……。これってわがままでしょうか?

早田さんの回答:無理して全ての端末を持つ必要はありません

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早田さん 結論から言うと、無理して全ての端末を持ち歩く必要はないと思います。例えば質問者の場合、会社からの推奨もあるのでまずiPadは持つことが前提ですが、思い切ってPCを持ち歩かないようにするのも方法です。外出先ですべき業務と持っていくべき(持っていってよい)データの2点を整理し、ノートPCに入っている過去の資料をiPadやクラウド上に保存してみてはいかがですか?

 いつでも参照できれば自ずとノートPCはいらないよねとか、私物端末の業務利用は会社ごとに考え方はあるとは思いますが、もしOKであれば、外出先ではメールだけ見れればいいからスマートフォンでいいよね、となり、鞄の中身も絞られていくでしょう。

 また、後はお持ちのスマートフォンがテザリング(※)対応の端末なら、それでタブレットも接続して――と、この2台で外出時の作業が賄え、かつ持ち物もシンプルになりそうです。

(※)スマートフォンをモデムのように利用して、他のモバイル機器をインターネット接続する機能

 質問者は「iPadと携帯電話は支給せずに、ノートPCとスマートフォンだけにしてくれてばいいと思うのはわがままか?」とおっしゃっていますが、会社からすると「わがまま」に見えるかも。なぜかというと、会社が支給したノートPCとiPad、携帯電話にはコストが発生します。質問者の場合はiPadがWi-Fi版なので毎月の通信費こそかかりませんが、端末費用は発生していますよね。

 そうした端末を持たせてもらっているか、持たされているか、どう思うかによって意識が違うと思いますが、会社からすればそうした端末を使うことによって生産性が向上すると期待があるわけです。その対価として、会社がそれなりのコストを払っている以上、効果的な使い方を考えるべきだと思います。

 と偉そうなこと言っている私ですが、実は会社からタブレットとノートPC、携帯電話、スマートフォンを支給してもらっています。私1人だけで月に3万円くらいコストが発生していますので、私自身ももっと積極的に活用していかなくてはと思っています。

早田麻子(はやた・あさこ)さん

 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)ICT第1営業本部ビジネスイノベーション営業統括部事業部長。京都市出身。1994年、同志社女子大学学芸学部日本語日本文学科卒業。同年、山一證券入社。1996年、KCCS入社。1997年、情報通信営業部東京営業部のグループ長に赴任。2001年、首都圏営業1課課長。2004年、IPサービス事業本部 IPイノベーション営業部 部長に就任。2007年、東日本ICT 営業本部 東日本ビジネスイノベーション営業部 事業部長。2011年、組織変更に伴い現在の役職に至る。1女児の母。

 スマートデバイス導入に関しては、モバイル通信の普及当初からリモートアクセスサービス事業に携わり、その後MVNO事業の立ち上げに従事。最近は大手企業向けのスマートデバイス導入プロジェクトにもかかわり、その経験を基にスマートデバイス関連のセミナーで数多く講演。自身もモバイル環境を活用して積極的に仕事をこなす傍ら、母親としてのワークライフバランスを実践している。


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